25話目 猛獣使い
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のさ。特性「せいでんき」は普通、接触してきた相手をたまに麻痺させるものだけどレモンちゃんは特別でね。特別な素質をもちながら特殊な訓練をやることで、特性「せいでんき」で相手を狙って麻痺させることができるようになったのさ」
「狙って麻痺させる……? じゃあ、そのライボルトに触っただけで麻痺するって事ですか!?」
「そうなるのが理想なんだけどね、そう上手くはいかないさ。今の所は技を使うことと能動的に特性を発動させることが両立できないからね。技を使わないで集中している時だけ、触れた相手を確実に麻痺させる事ができるのさ」
そのサンヨウの言葉を聞き、グレイは次なるポケモンを考える。
(確かレパは麻痺しない特性をもっていたハズ……姐さんも一度ボールに戻れば麻痺を治せる……でも、そもそも触らなければ麻痺しないならビビに狙撃させるのもありか……)
さらにグレイは、先ほどライボルトが使った技“エレキフィールド”の影響で、バトルフィールドにかけめぐり電気に注目し、サンヨウに質問する。
「さっき“エレキフィールド”って技使ってましたけど、何なんですかこれ?」
「これは電気技の威力を上げて、さらにポケモンが眠らなくなる特殊な電気網さ。ああ、ただしその効果を受けられるのは地面に接しているポケモンだけだよ」
サンヨウの答えを聞き、グレイは再び思考する。
(つまり今のライボルトは電気技が強くなって、さらに眠らない状態ってことか。打たれ弱い上に電気が苦手なビビはこの状態じゃあ一撃で倒される可能性あるし、姐さんの“うたう”が効かないのもつらい。ここはレパしかないな! 相手は弱ってるし速攻で片付けよう)
結論を出したグレイはレパルダスに戦わせることにした。
「レパ! “ねこだまし”で“みだれひっかき”!」
グレイの指示の下、レパルダスは“ねこだまし”でライボルトを攻撃して怯ませ、その隙に“みだれひっかき”で超強力な連撃を繰り出してライボルトにダメージを与えた。
相手のライボルトはあっさりと戦闘不能になった。
「麻痺しなかったところを見ると、グレイちゃんのレパルダスは特性じゅうなん、だね」
倒れたライボルトをモンスターボールに戻しながら、サンヨウがそう口にした。
「もしかしてライボルトが攻撃してこなかったのは、レパの“ねこだまし”で怯んだ訳じゃなくて、さっき言ってた確実に麻痺させる特性を使ってたんですか?」
「最初はもちろん怯んでたよ。“ねこだまし”はそういう技だからね。でも倒れる直前は怯みから回復して動ける状態だったけど、あえて攻撃しないでレモンちゃんの特別な特性を発動させてたのさ」
サンヨウの言葉に対し、グレイは少し挑発気味に言葉をかける。
「せっかく特性を決めたのに、オレのレパルダスの特性がじゅうなんで残念でし
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