25話目 猛獣使い
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せることはできなかった。
再び、ギャラドスの“たきのぼり”と、ライボルトの“かみなりのキバ”がぶつかり合い、そして再びギャラドス側の攻撃が威力で上回った。先ほどまでの空気の乾燥は雨によって打ち消され、さらにギャラドスの“たきのぼり”は周囲の雨を吸収して威力が上がった状態になっていたのである。
(このままKKで2体目も倒せるんじゃないか? いけるだろこれ!)
そう思い、グレイはさらにギャラドスに突撃を命じた。
「グレイちゃんのギャラドスは本当に強いねえ。こりゃあ最後の手段しかないねえ。レモンちゃん、静電気だよ!」
サンヨウが指示した瞬間、ギャラドスと殴り合っていたライボルトは突如動きを止め、無抵抗にギャラドスの攻撃を受け始めた。
ギャラドスは、無抵抗のライボルトの後ろ脚を“こおりのキバ”による冷気の牙で捕え、勢いをつけて地面に叩きつけ、地面からの跳ね返りの勢いを利用してさらに地面に叩きつける。
ゴムマリで遊ぶかのようにライボルトを地面に何度も叩きつけていたギャラドスだが、一瞬ギャラドスの体が硬直して動きが止まった。
「今! “おんがえし”!」
その隙にライボルトは“おんがえし”を発動し、後ろ脚から凄まじい蹴りを繰り出してギャラドスの“こおりのキバ”を相殺し、脱出を果たした。
「よし! レモンちゃん“かみなりのキバ”!」
「KK、“たきのぼり”!」
再びギャラドスとライボルトの技のぶつかり合いが始まるかに思えた。しかし、ギャラドスは一瞬動きが止まり、僅かな隙ができる。
「レモンちゃん! 避けてから攻撃!」
隙をつかれ、ギャラドスの“たきのぼり”はライボルトに避けられて空振りした。
その直後、ライボルトの“かみなりのキバ”による帯電した牙の一撃がギャラドスに直撃した。
ギャラドスは戦闘不能となった。
************
現在の状況
グレイ側
ギャラドス[呼び方:KK] (戦闘不能)
?
?
ジムリーダー・サンヨウ側
カエンジシ[呼び方:マロンちゃん] (戦闘不能)
ライボルト[呼び方:レモンちゃん] (大ダメージ)
?
場の状態
・“あまごい”による降水
・“エレキフィールド”によるエレキフィールド
************
「何か質問があれば受け付けるよ?」
グレイが疑問に満ちた表情をしているのを見て、サンヨウはそう言った。
「KKがいつの間にか麻痺してたんですけど、何したんですか?」
ギャラドスが倒される直前、ギャラドスが硬直して体の動きが止まった場面を思い出しながら、グレイはそう質問した。
「おや、麻痺してる事には気づいていたのかい。ギャラドスが麻痺したのは、レモンちゃんの特性「せいでんき」によるも
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