25話目 猛獣使い
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で勝てる“たきのぼり”を連打するように指示した。
「だったらマロンちゃん、“おんがえし”!」
しかし、今度サンヨウは“おんがえし”を命じた。
ギャラドスの“たきのぼり”と、カエンジシの“おんがえし”がぶつかり合った。その結果カエンジシの“おんがえし”が打ち勝ち、ギャラドスにダメージを与えた。
(“たきのぼり”を連発すれば相手の1番ヤバイ“ワイルドボルト”は防げるが、相手の“おんがえし”とぶつかったら勝てない……だが肉弾戦を展開すれば、激しいやり取りの中で“ワイルドボルト”を受ける可能性がある……どっちにしても大きなリスクがあるな。何か他に、リスクがない良いアイデアはないのか?)
グレイは少し考えた後、腹を決める。
(やっぱKKにはゴリ押ししかないな)
決心したグレイは口を開く。
「KK、肉弾戦だ! 暴れてくれ!」
自分のギャラドスが守りには向かない性質であることを考えたグレイは、相手の“ワイルドボルト”の恐怖を無視して突撃を命じた。
ギャラドスはカエンジシと技をぶつけ合った後、素早くカエンジシに接近する。カエンジシが牙で抵抗してくるが、ギャラドスは力づくでカエンジシの頭を潰してカエンジシに襲いかかった。
「そんなに近づいちゃって、いいのかい? マロンちゃん“ワイルドボルト”!」
「吹っ飛ばせKK!」
カエンジシが“ワイルドボルト”で電気をまとい始めるが、それよりも早くギャラドスは頭突きでカエンジシを突き飛ばし、太い尻尾で薙ぎ払ってカエンジシを横に激しく押し出した。
“ワイルドボルト”を空振りしたカエンジシに向かってギャラドスが“たきのぼり”で突撃した。無防備な状態で攻撃を受けたカエンジシは強く吹っ飛ばされた。
「KK! “あまごい”!」
ギャラドスがそろそろ暴れることに満足した頃ではないかと考えたグレイは雨を降らせる技“あまごい”を指示した。
しかし残念ながらギャラドスはグレイの指示を無視してカエンジシに突撃した。
「今だよマロンちゃん! “ワイルドボルト”!」
突っ込んでくるギャラドスに対して、カエンジシの“ワイルドボルト”が直撃した。
審判のホイッスルが鳴り響いた。戦う者のどちらかが戦闘不能となった時の合図である。
ギャラドスはカエンジシの“ワイルドボルト”を受けたことで大きなダメージを受け、ボロボロの状態で浮遊していた。戦闘不能となったのはカエンジシであった。
「どういうことだ……?」
攻撃をした側のカエンジシが倒れている理由が分からず、グレイはそう呟いた。
それに対してジムリーダーのサンヨウが答える。
「“ワイルドボルト”は、攻撃の反動で技を使った者にもダメージが返ってくる負担の大きい技なのさ。マロンちゃんは体力がかなり削られていたからねえ、反動に耐えら
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