25話目 猛獣使い
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のある粉をばらまいている光景が目に映った。
「そんなもの当たらないさ。ブドウちゃん、後ろに避けるんだ!」
サンヨウの指示でレパルダスは一旦後退して“しびれごな”が降ってくると推測される場所から退いた。ゆっくりと落下する“しびれごな”が地面に落ちるまでには十分な時間があった。
改めて攻撃指示を出そうとするサンヨウは再びビビヨンに目を移し、そして呟く。
「なるほどねえ、『“しびれごな”の壁』って訳かい」
ビビヨンは“しびれごな”の後ろに陣取り、ゆっくりと落下する“しびれごな”に合わせてビビヨンもゆっくりと地面に移動し、常にレパルダスとビビヨンの間に“しびれごな”が存在するように位置取りをしていた。
“しびれごな”がある程度地面に近づいた頃、ビビヨンは上に向かって新たな“しびれごな”をまき、素早く急上昇して新たな“しびれごな”の後ろに陣取り、再び同じ動きを始めた。
「なるほどねえ、その動きを繰り返せば壁はいつまでも維持できる訳かい。じゃあその戦法の強度をお手並み拝見といこうかねえ。ブドウちゃん、粉に向かって“おんがえし”!」
レパルダスが、ビビヨンとその途中にある『“しびれごな”の壁』に向かって力強く高くジャンプしながら“おんがえし”を発動する。
“しびれごな”自体には威力は無いため、レパルダスの2発分の“おんがえし”によって『“しびれごな”の壁』は跡形もなく散り散りになり消滅した。
しかしその直後、“おんがえし”による攻撃を終えたレパルダスに、ビビヨンの“むしのさざめき”が直撃した。
レパルダスは大きなダメージを負い、また空中で踏ん張りがきかないこともあって“むしのさざめき”に押し出されてビビヨンとの距離が開いた。
「よし! ビビ、狙撃だ」
「“おんがえし”だよ! そのまま近づきな!」
ビビヨンから放たれた“むしのさざめき”を“おんがえし”による引っ掻き攻撃で打ち消したレパルダスは、そのままビビヨンに向かった走る。
「ビビ、壁作戦!」
ビビヨンは再び高い位置で“しびれごな”を発動して麻痺効果のある粉をばらまいて、レパルダスとの間に『“しびれごな”の壁』を作り上げた。
「またそれかい? 麻痺しないためには攻撃技で『壁』を壊さなきゃなんない。でも攻撃技を『壁』に使うとビビヨンからの攻撃を防げない。よく考えられてるさ。……でも、少し甘いんじゃないかい? さあブドウちゃん、“みだれひっかき”だよ!」
今度レパルダスは、“みだれひっかき”を発動しながら高くジャンプして、ビビヨンとその途中にある『“しびれごな”の壁』に迫った。
レパルダスによる超“みだれひっかき”によって『“しびれごな”の壁』はかき消された。その直後、空中のレパルダスに向かってビビヨンの“むしのさざめき”が飛来する。
しかし、レパル
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