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トラベル・トラベル・ポケモン世界
25話目 猛獣使い
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得ねぇだろ!)
 サンヨウ側の“みだれひっかき”は手数でグレイ側を圧倒し、より速いペースでグレイのレパルダスの体力を削っていたのである。
 現状をどうにかしようと、グレイはあわてて指示する。
「レパ! なんとか“すなかけ”を当てろ!」
「無駄さ! ブドウちゃん、“ダメおし”!」
 サンヨウのレパルダスが、グレイのレパルダスに向かって“ダメおし”を繰り出した。
 グレイのレパルダスは強く宙を舞い、地面に落ちて動かなくなった。戦闘不能となったのである。



************
 現在の状況

グレイ側
 ギャラドス[呼び方:KK] (戦闘不能)
 レパルダス[呼び方:レパ] (戦闘不能)
 ?

ジムリーダー・サンヨウ側
 カエンジシ[呼び方:マロンちゃん] (戦闘不能)
 ライボルト[呼び方:レモンちゃん] (戦闘不能)
 レパルダス[呼び方:ブドウちゃん] (小ダメージ)

************



(最初の“ねこだまし”……最後の“ダメおし”……やっぱりどっちも2発分の攻撃を出してるように見えたな……。今思えば相手の“みだれひっかき”の連続攻撃の頻度も、レパの“みだれひっかき”の2倍だったような気が……)
 考えるグレイに向かってサンヨウが声をかけてくる。
「どうだいグレイちゃん! 私のレパルダスは強いだろう? おや、そんな考え込んだ顔してどうしたんだい? 何か気づく事でもあったかい?」
 『気づく事でもあったか』。そのサンヨウの言葉は、サンヨウのレパルダスには何か強さについて重大な秘密があるという事を物語っているようにグレイには思えた。
 グレイは、自身で導き出した1つの仮説の答え合わせをするべく、サンヨウに訊ねる。
「サンヨウさんのレパルダス……技を2つ同時に繰り出してませんか?」
「おや、2回攻撃に気づいたかい! さすがだよグレイちゃん! 気づいたグレイちゃんには特別にタネ明かしをしようかねえ」
 そう言い、サンヨウは自分のレパルダスの強さについて語り始める。
「まずブドウちゃんは特性かるわざ。かるわざは普通、身軽な状態の時に素早さが上がるっていうものだけど、ブドウちゃんはそれだけじゃないのさ!」
 先ほど、ライボルトが通常の特性よりも強力な能力をもっていた例があるので、グレイは自然とサンヨウの言葉に真剣に耳を傾けることになった。
「元々特別な才能を持っているブドウちゃんに、さらに特殊な訓練を施していてね。ブドウちゃんの「かるわざ」は、体の動きが速くなるだけじゃなく、攻撃頻度も上がるのさ」
「攻撃頻度が……上がる……?」
「そうさ。まあ分かりやすく具体的に言えば、ブドウちゃんは特性かるわざ発動時には2回攻撃ができるのさ! 最初に放った“ねこだまし”も2回分の攻
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