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マクロスフロンティア【YATAGARASU of the learning wing】
黄昏
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ないなんて真似、俺には出来ない。」

そんな事は出来ない。それは、命を懸けるのではない、命を捨てただけだ。戦闘は、命を捨てた奴から死んでいく。それを勇敢と呼ぶのなら、俺は一生臆病者で結構だ。

「……じゃあ……何で戦えるの…?何のために……戦ってるの………?」

「……知りたい、からかな?」

「知りたい………?」

「ああ……俺、爺さんも親父もバルキリー乗りでさ。親父が空を飛んでるのを何回も見てきた。それを見る度に思ったんだ。空を飛ぶってどんなだろう。あそこから見える景色はどんなだろう……戦うって、どういう事なんだろうってさ。」

そう、俺は知りたいのだ。空の世界を、そして……きっと超えたいのだ。本気で憧れた、あの親父を。

「だから飛ぶ、戦う。バジュラの方も俺を逃がしてくれそうにないからな。」

11年前の俺は無力なガキだった。でも、今は違う。今は、戦える。

「………強いね、翼は。」

「強くなんてないさ、単純なだけで。」

「ううん……立派に強いよ。私なんかより……全然……。」

「……やけにしおらしいな。何か悪いものでも食べたか?」

「………もうっ、どうしてそういうこと言うかなぁ……普通もっと心配して慰めてくれるトコロでしょ?」

「……いや、だってさ……」

「……何よ?」

「らしくない。」

「っ………直球ね。」

なにやらダメージを受けた様だが事実だ。奏はどんな時でも真っ直ぐ前だけ向いて進む奴だ。それがこんなにもなよなよしている状況が、らしくない以外の何であろうか。

「別に怖くてもいい。弱くてもいい。誰だって最初から強くなんかない。大事なのは……強くあろうとする事だ。弱いなら、弱いのが嫌なら強くなればいい。簡単だろ?」

「……そうね、ビックリするぐらい。」

そう言って腕の中の奏は再びこちらを見上げる。その瞳には先程までとは違い、普段の、いや、それ以上の強い光が宿っている。

ようやく戻ったかと思ったのも束の間、現状を思い出す。今、俺は端的に言えば彼女を抱き寄せている状態であり、その姿勢から見上げられるとなれば当然俺の目の前に奏の顔がくる事になる。加えて、密着している状態なので彼女の目立たないが決して小さくはない二つの膨らみに触れている訳で………

「…………。」

「………………。」

「……………………。」

「……………えーっと……翼?」

「……………………何?」

「…………………そろそろ離して?今更だけど凄い恥ずかしい……。」

そう顔を真っ赤にして言う奏。恥じらいで目を逸らすその姿に不覚ながら見惚れてしまう。……ごめんなさい。ここで退けたらそいつ男じゃないです。

「………済まんな。」

「へ?何が
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