ガンダムW
1616話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
まさにゼロ距離射撃と呼ぶのに相応しいその攻撃で、シェンロンガンダムは見る間に赤く染まっていく。
海中だから、ペイント弾を使われても殆どが洗い流されるというのは、五飛にとっても幸運だったな。
ともあれ、これでシェンロンガンダムは撃破扱いとなり、海中から地上へと上がっていく。
その隙を突くかのように、デスサイズがこっちに近付いてきていたが……
「俺ばかりに集中してるのはどうかと思うんだけどな」
この模擬戦は、あくまでも2対2の戦い。
つまり、五飛&デュオと、俺&綾子の戦いであり……
上空から海を貫くようにして放たれたビームが、デスサイズへと命中する。
ビームサイズやビームグレイブと同様に威力は最小限になっている攻撃だったが、それでも命中は命中だ。
ましてや、トーラスカノンはガンダニュウム合金さえ破壊可能な武器な訳で……それを考えれば、デスサイズに撃墜判定が出たのは、ある種当然の事だったのだろう。
『そこまで!』
オープンチャンネルにサリィからの通信が響き渡った。
『うわっちゃぁ……マジかよ』
そして目の前のデスサイズからは、しくじったといった風なデュオの声。
『どうやって海上からこんなに簡単に当てられるんだ?』
そうぼやくのも、納得は出来る。
海の中というのは、光の屈折もあってしっかりと標的がそこにいるというのを確認するのは難しい。
ましてや、俺達が戦っていたのは海中の中でもそれなりに深い場所であり、その上デスサイズは動き回っていたのだ。
そこを上空を飛び回りながら、トーラスカノンを撃ち、一発で当てる。
それをやれるだけの技量を持っている者が、このW世界にどれだけいるのやら。
ただ、それを可能にしているのは綾子の操縦技術……ではなく、あくまでも半サーヴァントであるが故の人外の身体能力だ。
音速を超える速度で飛び交う相手の攻撃を見切ったりする必要がある以上、サーヴァントの身体能力は五感を含めて人外と言える。
勿論綾子は純粋なサーヴァントではなく、あくまでも半サーヴァントといった存在だ。
だが……それでも、このW世界の人間とは比較にならないだけの能力を持っている。
……まぁ、その身体能力も操縦技術の1つだと言えば、決して間違ってる訳じゃないんだが。
それにデュオが綾子の攻撃を食らったのは、俺に意識を集中していたというのもあるんだろう。
相手が普通の……それこそOZのパイロット程度であれば、トーラスの攻撃は気にしなくても良かったのかもしれない。
だが、パイロットが準ガンダムパイロット級とでも呼べる技量を持っている……それこそ、もしかしたら下手をすれば準ではなく、普通にガンダムのパイロット並の技量を持っていてもおかしくはない綾子が操縦す
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ