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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第72話 口寄せ
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組んで悩んでいるサソリにフウエイが心配そうに見上げた。

佐天はフウエイが出現した際に出てきた煙に既視感があり、コメカミを指先で叩きながら懸命に掘り出してこようとしていた。
「あの煙どっかで見たことがあるような......なんだっけ?」

「それはサソリ様の『眼』と何か関係してますか?」
「いんや、関係ないな」
「そうなのですか。空間移動系の派生ですかね」
一流の科学者であるテレスティーナが頭の中にある膨大に蓄積された能力データを諳んじながら検算をしていくがぴったりとはまる能力が見つからないようだ。

「黒子のテレポートに近い能力かしらね」
「......見た目はそうですわね......しかし、私の能力は触れていないと効果が発揮出来ませんの」

空間移動能力者(テレポーター)
手に触れた物を瞬間移動させる能力者。
つまり触れていなければテレポートさせる事は実質不可となる。

「ちょっとさきほどから置いてかれていますわ!サソリさんはどのような能力者なんですの?」
すっかり1番サソリと付き合いの浅い婚后が膨らんだ疑問符が処理出来ずにショート寸前になっていた。

「ご、ごめん!あたし達も把握してなくって、えっと......サソリの能力って多重能力者?多才能力者?」
「......知らん」
「複数の能力が使えるという事ですの?」
「そうですね。何でも屋さんみたいな感じです」
「お前ら話を戻していいか?フウエイちょっと良いか」

サソリはフウエイに耳打ちをするとコクリと頷いて、片目を万華鏡写輪眼に輝かせると時空が歪みだして点から三次元に何かが棒状のやや大きめの物体が出て来て、キャッチする。
サソリの腰元まである大きめの巻物だった。

この調子だとあっという間に無駄な時間を過ごしてしまうと天性の第6感(せっかち)が察知して巻物を広げ始める。

「まあ、オレと契約すれば離れた場所でも自由自在に呼び出せる術になる。もうそれだけで良い」
「なんか雑な説明ね」
「何処かの魔法少女みたいですの」

巻物の中には達筆な筆文字で『サソリ』と隣に『フウエイ』と書かれてあり名札みたいに区切られていた。
その下に赤黒い嫌な色彩を帯びた指5本の指紋が写し取られている。

麦野が興味深気に広げられた巻物にある指紋の微かに立ち上る錆びのような匂いを嗅ぎとるとサソリと向き合うように覗き込んだ。
豊満なバストがこれでもかって揺れていており、湾内も真似してみるが重力の力を借りてもどうにもならない事はあるもの。
白井も過激な水着で身体をクネらせながら前屈みになってみるが壁には......(以下同文)
「し、失礼ですわー!マニアには需要がありますのよ!」
「白井さん誰に怒っているんですか」
「麦野達には分からない事が私達
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