ロード・エルメロイ聖地巡礼に向かう
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「と言うわけで、私たちは「夏休みのしゅくだい」で世界を一個救って、あっちの世界では七英雄って呼ばれてるのよ。一成さんの代わりにジュリアンってのがいるから、そいつも入れると八英雄。高校生のみんなは魔術協会に目を付けられて、元から留学してた凜とルヴィア以外も留学のお誘いとか、養子とか、結婚の依頼が絶えないって訳よ」
傷あり士郎の涙と義父への告解?で全部持って行かれ、空気を読んだクロエの簡単な説明だけで通ってしまった。
(((夏休みの宿題で世界救ってんじゃね〜よ)))
夏祭りの金魚救い?か、あさがおの観察、程度に言われてしまい、心が荒むママ、セラ、リズ。
切嗣とアイリの努力は、子供のなつやすみのかんさつ、にも劣るものとして扱われた。
この世界の士郎も切嗣並みにクロエにアンリマユされているので、妹の言葉に目を細めて聞き入った。
「うん、みんな凄いなあ」
何も考えていない傷なし士郎に怒りも覚えず、カピバラでも見るように癒される一同。(但しイケメンに限る)
信用度が高いはずのスーツ姿で大人のバゼットは出番がなく、無口なのもあって口下手で、日本語も上手ではなかったので説明を辞退。
出番が無いので、誰かの護衛に参加するか、英国方面に出国する準備をしようとしたバゼットだが、この一言で転んだ。
「カレーあるわよ」
後ろ髪を惹かれると言うか、影縫いを食らって足止めされ、「バックもできるよ」のポーズで巻き戻って元の席に座った。
真夏で全員食欲も無く、セラが素麺茹でるだけとか、リズかママならご飯に漬物だけ?で通そうとするので、カレーだけが生きる綱で、痩せて行かない唯一の手段でもあったアインツベルン冬木支店。
「お兄ちゃん、カレーどのぐらい残ってる?」
「鍋に移したから一日分ぐらいかな?」
バゼットもイリヤも美遊もゴクリと喉を鳴らして唾を飲み込んだ。
「みんな帰って来たから寸胴一つお願〜い」
妹のパン見せオネダリで士郎の料理人としての火が付いた。
「分かった」
客人全員を汚染するため、研究に研究を重ねた、七味唐辛子(ケシ入り)カレーを請け負って、何人タヒなせられるか期待に顔を輝かせた士郎だった。
ロード・エルメロイは、異世界ではあるが数か所に挨拶を行うため、オーギュストの運転で家を出た。
ルヴィアも同行し、異世界なので護衛も不要かと思えたが、異世界バゼットは魔術協会の執行者なので、上司を護衛した。
今は亡き人に手向ける花を買い、好物だった食品も購入する。案内するはずだったルヴィアは、以前この地に滞在した事のある、エルメロイ卿に逆に引っ張って行かれた。
「大将〜? もうかりまっか? タコヤキ一舟なんぼや〜?」
「10個でさんびゃくごじゅうまんえん」
「うわ〜痛〜〜っ、ってそんなするかいなっ、自分話盛り過ぎ
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