異世界への帰還
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嬢様のお守りは大変だったでしょう?」
「いえ、ルヴィアさんにも凜さんにも。イリヤにも救われたばかりで……」
美遊はオーギュストに労われたが、自分は囚われの身で、ルヴィアやイリヤ、凜やバゼットにも救われたのを伝えたので、ほんの少しイリクロへの怒りが収まった。
「左様でしたか、いえいえ、仕事などはしなくても良いのですよ、ミユさんは今はお客様なのです、よくお休みになってください」
「はい……」
イリヤまで敵になってしまい、他の女達も全員恋敵だったので、心の緊張がプッツリ切れた美遊は泣き出してしまって、自分の部屋で少し休ませて貰えた。
エーデルフェルト邸から徒歩数メートル。その距離が永遠にも思えたイリヤも家に帰ってしまった。
もしパパがいればセラと一緒にガチ泣き号泣抱擁再会、ママがいれば本気のグーパンで、クロと一緒にママパンチを頂戴する。サディストの目をしたリズにも梅干し百回ぐらいグリグリされそうで怖かった。
「ピンポン」
インターホンを押してイリヤが対応させられる。
「あ、あの、イリヤです、帰りました……」
「あたしもいるわよ」
クロの声を合図に、家の中でドタドタと走って玄関に家人が殺到して来る音が聞こえ、イリヤは「面倒なことになった」と思い始めた。
多分ニンジェとかサムライとかメイジの出迎えがあって、ここを突破しないとブルーリボンを貰って地下四階以降に行けるエレベータが使えなかったり、ウィザードリー2にブルーリボンを持ち込むとロングソード+5になって、2の序盤結構て使えたりするので魔物たちの出迎えを待った。
「イリヤちゃん、どこまで行ってたのかしら〜?」
まず笑顔のアイリスフィールが「ボッ!」とか擬音を出して、イリヤの身長よりデッカイ拳でフィニッシュブローを放って、娘に本気のグーパンを叩き込もうとしたが、後をついて来たはずの士郎が目の前にも居て、顔に傷が付いているのを見て、ママの中からもガビーンとか擬音が鳴り、急停止の全力でブレーキをかけてどうにか止まった。
「シロー?」
「あ、お邪魔します、美遊の兄の方の士郎です」
イリヤやクロで最前列を押し付けあっていた所、桜二人とバゼット二人と士郎が押し出され、結局、アイリに肉の塊にされる苦行は士郎に落ち着いたが、ガチ殴りされる被害には合わなかった。
バゼット一人は、ロード・エルメロイの護衛、桜の人形は銀行に乗り込むのに凜が徴発して連れ去った。
残りの人物はゾロゾロとアイリハウスに連行されて行った。
「お邪魔します、異世界人で美遊の兄の衛宮士郎です」
「異世界人の「衛宮」美遊です」
「一回タヒんで消えて聖杯になって、現世に受肉し直したクロエです」
「この家のイリヤです」
「この世界のバゼットです」
「この世界の間桐桜です、異世界の先輩の家にお
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