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Fate プリズマクロエ お兄ちゃん強奪計画
異世界への帰還
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らえるだろうと考えた。

「ああ、シロー、こんなに大勢と人形を二つも移動させるなんて、とても消耗してしまう、どこかで休憩、いや宿泊しないと回復しないry」
 アンジェリカは事前にクロエに吹き込まれていたセリフを言って、シローとしっぽり濡れる予定だった。
 しかし言うタイミングが悪く、空気も読まずに言ったので、全員に聞かれてしまい、まだセイバー装束の美遊と、バーサーカーとキャスターのカードを用意して黒い笑顔をする桜人形が、桜にカードの使い方を教えたので中断させられた。
 現在桜陣営がキャスターとバーサーカー、美遊がセイバーとランサー、イリヤはアサシン、アンジェリカがギル君から借りっぱなしのアーチャーとライダーのカードを持っていたのでイリヤ一人負けである。

「オーギュスト、今帰りましてよ」
 移動時間が勿体ないので、エーデルフェルト邸の庭に出現した一同。
 オーギュスト的には、バゼットはこの屋敷を荒らして、自分の肋骨をへし折って、お嬢様達を死の寸前の窮地にまで追い込んだ敵なので戦闘モードに入った。
 もう一人の不審者は、記憶の中にあるルヴィア様の恩師であらせられるロード・エルメロイだと検知したので敵対しなかった。
 お嬢様のライバルである凜は、どこかに書いてあるように「足腰立たなくなるまで」メイド?として調教して、自分の老いた肉体でも未だ意気軒高の部分を利用して、しっかり仕込むつもりでいたが、異世界に行ってなぜか仲良くなってしまっていたので見逃した。
「お帰りなさいませ、お嬢様。何でも異世界に旅立たれたそうで、ご苦労なさいましたな。ご一緒しておれば、何かとお役に立てたかと存じますが、お供できず申し訳ありませんでした」
「いいえ、車まで下がって待機を命じたのはわたくし、屋敷の管理を任せて正解でしたわ、オーホッホッホッ!」
 笑い声の加減から、何やら上機嫌なのを悟って、それ以上言わない事にしたオーギュストは、お嬢様の言う通り「向こうで同盟を結んで世話になった」バゼット二人と凜も快く迎えた。
 敵が三人いるのに「異世界から連れて来た」と言われただけで納得した、有能な執事だった。

 全員でエーデルフェルトに滞在する用意をして、部屋を割り当てられた所で凜が仕切った。
「ここからは別行動にしましょう。桜人形と私は弁護士を呼んで3時までに銀行に乗り込むわ、アンジェリカは爺さんの人形をお願い。ルヴィアと先生は別行動(オーギュストの目が届かない所でご休憩)。イリヤとクロはいったん帰宅、監禁されちゃダメよ。衛宮君とバゼットはイリヤの護衛、もう一人のバゼット……見分け付かないから私か先生の護衛ね」
 帰宅するのは怖かったので、凜かルヴィアに付いていこうとしたイリヤだが、親に顔を見せるよう言われ、渋々従った。
「お疲れさまでした、ミユさん、お
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