お節もいいけどカレーもね?・その3
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ょうか?生臭くなっちゃいそうですけど」
「あ〜……俺も入れた事は無いから解らんが、確りと炒めれば臭い自体は薄くなるハズだ。それに発酵食品は旨味の塊だからな、カレーにコクを出すにはいいかも知れん。いやぁ盲点だった」
「提督ですら予想できないカレーに塩辛!一体どんな仕上がりとなるのでしょうか!?」
夕立は塩辛を細かく刻んで、熱したフライパンににんにくと一緒に入れて中火で炒めていく。そこに薄切りにした玉ねぎを加えて更に炒める。玉ねぎがしんなりしてきたら水気を拭いた海老とイカを加えて強火に。海老が赤くなったらタコとパプリカを加えて全体をかき混ぜながら炒める。
全体が炒まったらカレー粉を加え、ザッと炒める。カレー粉の香りが立ってきたら生クリームと海老殻スープを加えて強めの中火にして5分程煮込む。海老の出汁がたっぷり出てるので、そんなに煮込まなくてもカレーには旨味がたっぷりだ。煮込み過ぎるとシーフードは固くなっちまうしな。味を見て、塩、胡椒で調整すれば完成だ。
「さぁ、召し上がれ!」
まず気になったのは臭い。スプーンで掬い上げてスンスンと匂いを嗅ぐが、塩辛独特のあの臭いは全くない。口に入れると、短い煮込み時間とは思えない位に旨味が深い。海老の旨味もあるが、それ以外にも別の旨味も感じる。これならシーフードに限らず、普通のカレーに入れても臭いは気にならないだろう……まぁ、確りと炒める、という前提での話だが。具材も味が抜けすぎているという事もなく、むしろカレーのスパイスが利いて良い感じだ。
「どうどう?提督さん」
「うん、夕立の手料理は初めて食ったが……中々美味いじゃないか」
「はぁ〜……安心したっぽい」
何をそんなに力む必要があるのか?俺に料理を食わせる位で。
「提督、自分より力量が上の相手に料理を振る舞うというのは意外と緊張する物ですよ」
という大淀のフォローが入る。そんなモンかねぇ?俺ぁ別にプロのコックでも何でも無いんだから、そこまで緊張する必要は無いと思うんだが。
「さぁてお次はぁ〜……五月雨ちゃんと涼風ちゃんの2人が、1つの料理を作ってくれました〜!」
うん、妥当な判断だろう。五月雨一人に任せておくと、下手すりゃ料理が出来ないどころかキッチンが破壊されていた可能性すらある。
「それで、お2人はどんな料理を?」
「へへっ、アタイ等は目先を変えたのさ。カレーライスに拘らなくても良いよな?ってなもんさ!」
「わ、私達が作ったのはカレーうどんです!」
「おぉ、良いですねぇ!それでは調理の模様をどうぞ」
《五月雨&涼風:目指せ蕎麦屋のカレーうどん》※分量2人前
・うどん:2玉
・牛小間切れ肉(豚でもOK):1
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ