お節もいいけどカレーもね?・その3
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「さぁ、お次はいよいよ姉妹唯一のケッコン艦である夕立ちゃんの登場です!」
なんて、調子の良いことを言って青葉は煽っているが、正直不安しかない。……だって、あの夕立だぞ?戦闘中とトレーニングの間は脳内がお花畑してそうなあの夕立に、料理が出来んのか?
「むー、何か提督さんが失礼な事考えてるっぽい……」
表情に出ていたのか、俺の顔を見て膨れっ面になる夕立。こりゃマズイ、ポーカーフェイスに徹しておこう。
「それで、夕立ちゃんはどんなカレーを?」
「んふふー、シーフードカレーっぽい!」
《夕立:秘密の隠し味入りシーフードカレー》※分量4人前
・海老:8尾
・イカ(無ければ冷凍ロールイカ):200g位
・茹でタコ:100g
・赤パプリカ:1個
・玉ねぎ:1/2個
・にんにく:2片
・サラダ油:大さじ2
・バター:大さじ1
・水:400cc
・サフラン:2つまみ
・生クリーム:200cc
・カレー粉:大さじ1.5
・秘密の隠し味:20g
まずは海老の下拵えだな。殻を剥いて背開きにして、背ワタを取っておく。殻は何かに使うのか、取って置くようだ。予想以上に手際がいいぞ。
「ふふ〜ん、皆に隠れて特訓してたっぽい!」
夕立はどや顔で自慢気だ。続いてフライパンにバターとサラダ油大さじ1を入れて熱し、水気を拭き取った海老の殻を投入、炒めていく。
「提督、あれはどういった意味があるんでしょうか?食べるんですか?」
「いや、違うな。海老や蟹のような甲殻類の殻ってなぁ良い出汁が取れるからな。炒めて香ばしさを出しつつ、カレー用のスープを取るんだろう」
「成る程!おウチで出来るワンポイントですね!」
俺の予想通り、殻に軽く焦げ目が付いた所で夕立はサフランと水を投入。灰汁を取りながら弱めの中火で煮込んでいくようだ。
その間にも具材の準備を進めていく夕立。イカは皮を剥いて、5cmの長さに切り揃えたら1cm幅に切っていく。タコは小さめのぶつ切り、赤パプリカは2cm角に、玉ねぎは繊維に沿って薄切り、にんにくはみじん切りにする。……と、ここで海老のスープが出来たらしい。大体煮込んでいた時間は15分位か。ザルに濾して、海老の殻は取り除いておく。
スープを取ったフライパンを一度洗い、乾いたらサラダ油を熱する。
「おっと、ここで夕立ちゃん冷蔵庫から何か取り出しましたね?え、イカの塩辛!?」
そう、青葉が驚くのも無理はない。夕立が取り出したのは紛れもなくイカの塩辛。おおよそカレーには入れないだろうと思われる食材だった。
「コレが夕立カレーの隠し味っぽい!」
「……提督、カレーに塩辛はどうなんでし
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ