ガンダムW
1615話
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というのもあるのだろう。
そう考えれば、寧ろこの部屋割りは納得出来る。
「五飛、部屋の様子はどうだ?」
「見ての通り、特に何も問題はない」
凛、綾子の部屋をチェックした後、次にやって来たのは五飛の部屋だ。
その言葉通り、特に何も問題がないのかベッドの上に腰を下ろしてTVへと視線を向けていた。
五飛と会話を続けつつ、目に見えないようにスライムで部屋の中を確認していく。
どうやらこっちも問題はないらしい。
そのまま五飛との会話を数分続け、次に向かったのは当然デュオの部屋。
「おう、アクセル。どうしたんだ?」
部屋に入ると、そこにいたのはベッドで横になり、どこから入手したのか雑誌を眺めているデュオの姿だった。
……俺が言うのも何だけど、ちょっと寛ぎすぎじゃないか?
まぁ、デュオらしいと言えばデュオらしいんだが。
「いや、どうしてるかと思ってな。……こうして見る限り、随分とゆっくりしてるみたいだけど」
「あー、まぁな。元々荷物の類もないし。それより、わざわざここまでやって来たって事は、何か緊急の用件でもあるのか?」
三つ編みを揺らし、首だけをこっちに向けながら尋ねてくるデュオ。
デュオに見つからないようにスライムを出して部屋の中を調査しながら、首を横に振る。
「いや、別に何でもない。ただ、どうしてるのかと思ってな」
「ふーん……ご苦労さん。やっぱりシャドウミラーみたいに小さくても、組織を率いるともなれば、そうやって細々とした事に目を回さなきゃいけないんだな」
少し呆れ、それでいて感心の混ざっている言葉。
「そうだな、普段ならそういうのは気にしなくてもいいんだけど……今はシャドウミラーはシャドウミラーでも、色々と違うし」
レモンにコーネリア、マリューといった纏め役がいれば、俺がその辺を気にする事はないんだが。
「うん? ああ、今は俺とか五飛もいるしな」
「そういう事だ」
全く違う事を考えていたとは言わず、取りあえずそう誤魔化す。
まさか、シャドウミラーはシャドウミラーでも、ここにいるのとは全く違うシャドウミラーがある、とは思わないだろうから当然か。
そんな風に話をしている内に、部屋の調査は終わる。
この部屋にも隠しカメラや盗聴器の類が存在しないのを考えると、どうやら本気で俺達に対する警戒の類はないらしい。
勿論、ここにそういうのがないからといって、絶対に安心出来るという訳じゃない。
例えば窓ガラスに集音器を向けて盗聴するといった行為だって不可能ではないのだから。
まぁ、そんな真似をすれば俺が気が付くだろうが。
ともあれ、ここまで俺達にフリーハンドで行動させるという事は……それだけOZの水中MS部隊を厄介に思ってるのだろ
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