ガンダムW
1615話
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同様だろう。
サリィは……優秀ではあっても、あくまでも普通の軍人である以上、その辺りは微妙なところだが。
ともあれ、そんな風にこっちに対して如実にちょっかいを出されないのであれば、こちらとしてもそれなりに気が楽だ。
「では、すいませんが私はこれで失礼します。本当はもっとアクセル代表と話したかったのですが、これでもこの基地の司令官という立場なので、それなりに忙しいんですよ。……おい」
「は!」
ジェラーの言葉に、一人の軍人が前に出る。
「この者がアクセル代表達が暮らす部屋に案内します。何か用事がありましたら、言って下さい。可能な限り手をつくさせて貰います」
そう告げ、ジェラーは去っていく。
その足取りは急いでおり、言葉通り急いでいるという事なのだろう。
「忙しそうね」
呟いた凛の言葉に、この場に残った軍人が頷く。
「はい。オスマン准将は部下を頑張らせる人ですが、それ以上に自分が頑張る人ですので」
サリィを見て分かっていたけど、連合軍の軍人の中にも優秀な奴はいるんだな。
……まぁ、それとは逆に全く高級軍人だとは思えないような人物も多いのだが。
「ふーん。基地を任されてるだけあって優秀なんだな」
デュオの言葉に、軍人が頷く。
「アクセル代表、私はMS輸送機の方で機体の搬出に立ち会いますから失礼します」
「ん? ああ、頼む」
サリィが去っていくのを見送る。
そして俺達は軍人に案内されるように官舎へと移動していく。
当然と言えば当然だったが、俺達に与えられた部屋は1人につき1室。
出来れば凛や綾子と同じ部屋が良かったのだが……その辺りは風紀の問題として色々と不味かったらしい。
部屋も普通の士官室で、ベッドの大きさもシングル程度。
……まぁ、元々そういう風な部屋というのは想定していないし、そういう行為をしたかったら基地の外でやれと、そういう事なんだろう。
「では、失礼します」
敬礼をして去っていく軍人を見送ると、俺達は早速自分に割り当てられた部屋に入る。
スライムを使って部屋の中に監視カメラや盗聴器のような物がないのを確認すると、凛と綾子の部屋も確認していく。
ルクセンブルク基地の時と違うのは、部屋そのものは士官室という事でそれ程大きくはないのだが、それでも俺の部屋の両隣に凛と綾子の部屋が来た事か。
そしてデュオと五飛、サリィの部屋も当然俺達の部屋のすぐ側にある。
この辺り、俺達を同じ一ヶ所に留めておきたいというジェラーの考えが透けて見えた。
まぁ、おかしな話ではない。
元々俺達は外様なんだし、何か妙な考えを抱く軍人がいないとも限らない。
また、いざという時にはすぐに俺達全員に連絡を取れるようにしておきたい
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