カレー教徒
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む、煮込む。
カレー粉に手を出したら大体人生も終わりで、ガラムマサラ中毒の症状で「あ、こいつカレーやってるな?」とバレて、芸能人もテレビ出演がなくなる。
カレー専門店で酔ったサラリーマンがそんなものを食ったら最期、人生を踏み誤って踏み抜いて弟子入りして、カレー専門店を開いてカレーを極める人生が始まってしまう。
何とかサラリーマンに踏みとどまった者も、「蕎麦打ち」にまで手を出すと人生終了であった。
家族に手打ち蕎麦をご馳走して、下手をすると蕎麦アレルギーの部下まで家に呼んで食べさせてしまい、感想を言わせる。
ここで二流の料理人は、味を貶されると激怒したりするが、出汁の出所とかを当てられると大喜びしたり、料理好き男子がいれば「あいつは出来る奴だ」と褒めたりして、蕎麦やカレー、シチュー被害者を増やす。それもネズミ算的に。
「シ、シロー……」
ここにもカレー堕ちしてカレー教徒に成り下がった女がいた。
「実はここだけの話、異世界のシローは聖杯戦争をしていないので、その間にカレーを研究して極め、粉から選んだ麻薬カレーを生産する能力を持っていると言われる」
「はあああっ?」
もう、病んだイリヤ並みに、異世界のバゼットの言葉が天啓に聞こえ、ゴクリと喉を鳴らしたり、泣きながら頷いたり、両肩を掴まれて揺さぶられて、カレーの神の祝福に目覚めた。
正悟カリー師、ターメリック・ムハマンド・ジャラララバード師誕生の瞬間であった?
約3,4名をカリー地獄に招待して、人生を大きく踏み外させた手ごたえを感じたクロエは、満足してヨガのポーズで踊った。
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