第6話
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「一体どのような責任を取れば、メンフィル帝国は納得してくれる事になるんだ……?」
疲れた表情で呟いたオリヴァルト皇子の話を聞いたラウラは重々しい様子を纏って黙り込み、エリオットは辛そうな表情をし、ガイウスは不安そうな表情で疑問を口にした。
「まあ、戦争勃発の原因になってしまったんだから良くて身分剥奪―――アルフィン皇女をエレボニア皇家から追放並びに絶縁して身分を平民に落とす事で、最悪の場合自害じゃないかしら。」
「もしくはメンフィル帝国がエレボニアの帝位継承者の一人であるアルフィン皇女殿下に利用価値を見出し、メンフィル帝国の皇族や政府、もしくは軍関係者と皇女殿下を政略結婚させる事かもしれませんわね。ただ、セリーヌ様が仰った責任の取り方と比べればまだ良い方かと思われますが……」
「セリーヌ!」
「シャロン!」
セリーヌとシャロンが推測を口にするとエマとアリサがそれぞれ声を上げて二人を睨んだ。
「ハハ、どれも考えられるね。まあ、何にしてもアルフィンの命運を握っているのはメンフィル帝国と言う事さ。―――それよりも今はアルフィンよりも明確に命の危険が迫っているユーシス君だ。」
「昨日にケルディックとオーロックス砦がメンフィル帝国によって占領されてしまいました。これらの事を考えるとメンフィル帝国は近日中にバリアハートを挟撃するかと思われます。」
一方セリーヌとシャロンの推測を否定することなく疲れた表情で呟いたオリヴァルト皇子だったがすぐに気を取り直して表情を引き締め、クレア大尉がメンフィル帝国の動きの推測を口にした。
「もしかして今この艦はプリネ皇女と面会する為にケルディックに向かっているんですか?ケルディックにはケルディック制圧を指揮していたメンフィル帝国の皇女の一人であるプリネ皇女がいる可能性が高いですし。」
「”剣帝”は”姫君の中の姫君”と面会したければ、エレボニア皇族か四大名門の当主やマキアスのお父さんを連れて来いって言ってたから面会できる可能性は高いだろうね。」
「ううん。ケルディックとオーロックス砦が制圧された事を考えると多分メンフィル帝国は今日にでもバリアハートに進軍すると思われるから、メンフィル軍がバリアハートに侵攻する前にプリネ皇女に面会を申し込んでいる猶予はないの。」
「そ、それじゃあ今どこに向かっているんですか……?」
エリオットとフィーの推測をトワは辛そうな表情で否定し、トワの言葉を聞いたマキアスは戸惑いの表情で訊ねた。
「―――決まっているじゃない。バリアハートに直接乗り込んでユーシスをバリアハートから連れ出すのよ。」
「ええっ!?バ、バリアハートに!?」
「幾ら何でもそれは無茶
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