第6話
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
聞いたエリオットは呆け、ラウラは真剣な表情で訊ねた。
「ああ。メンフィル帝国は”百日戦役”終結後リベール王国と同盟を結んだ事は君達も知っているが……その同盟の条件として導力技術の提供があったらしくてね。ラッセル博士を始めとしたZCF(ツァイス中央工房)の人達がメンフィル帝国に技術提供をしたらしいんだ。」
「リベール王国が技術提供をしたのですか……」
「リベールは小国だけど導力技術に関しては最先端でエレボニアやカルバードより進んでいるからね〜。」
「しかもラッセル博士って、あのシュミット博士と並ぶ世界的に有名な導力学者じゃない………」
オリヴァルト皇子の話を聞いたエマは複雑そうな表情をし、ミリアムは静かな表情で呟き、アリサは疲れた表情で溜息を吐いた。
「う〜ん……幾らリベールから技術提供をしてもらったとはいえ、メンフィル帝国が妨害電波を開発した事にまだ疑問が残るんだよね……技術提供があったとはいえ、導力技術をゼロから始めた訳だし。」
一方まだ疑問があるジョルジュは戸惑いの表情で考え込んでいた。
「メンフィルが導力技術に明るい一番の理由は恐らくレンく―――いや、レン皇女だと思うよ。」
「レン皇女………?」
「”皇女”だからメンフィルのお姫様だよね……?」
「――――メンフィル皇女レン・マーシルン。裏の世界では”殲滅天使”の二つ名で有名なメンフィル皇女。」
オリヴァルト皇子の答えを聞いたガイウスとエリオットが考え込んでいる中フィーが答えを口にした。
「せ、”殲滅天使”……?」
「何なんだその物騒な二つ名は……?」
フィーの話を聞いたエリオットとマキアスは不安そうな表情をし
「”殲滅天使”は”天使”のような可憐な容姿でありながら、”戦場”では殺人を楽しんで敵対する者達を皆殺し―――”殲滅”した事からついた二つ名で、メンフィル皇族の中で最も残虐な性格をしている皇女と言われている。」
「ちなみに”殲滅天使”の年齢は確か今年で14歳だよ〜。」
「ふえええっ!?じゅ、14歳!?」
「そんな幼い子供が殺人を楽しんでいるなんて普通に考えて信じられないんだけど……」
フィーとミリアムの説明を聞いたトワは驚き、アリサは表情を引き攣らせた。
「あれ?でも、何でその事とメンフィルが導力技術に長けている事と関係があるんだろう……?」
「確か”殲滅天使”はあらゆる”才”に愛された”天才の中の天才”だったはずよ。そんな天才少女だから導力技術も修めているのじゃないかしら?」
「セリーヌ様の仰っている事は事実ですわ。かつて彼女はクロスベル在中に”暇つぶし”にIBCを始めとしたクロスベルのありとあらゆる施設が備え付けた導力端末システムにハッキングし、様
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ