第6話
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レボニア帝国の皇子、オリヴァルト・ライゼ・アルノール皇子の登場にエリオットは驚き、オリヴァルト皇子の傍にいる娘―――トワ・ハーシェルと作業着の青年―――ジョルジュ・ノームにも気づいたマキアスは信じられない表情で声を上げた。
「えへへ……二人とも、久しぶりだね!二人も無事で本当によかったよ……」
「色々と聞きたい事はあるだろうけど、まずは船内に入ってくれ。今は一刻も時間が惜しいしね。」
トワは二人に微笑み、ジョルジュは二人に促した。
「へ……せ、”船内”ってどういう事ですか?」
「フッ、それは勿論君達もよく知っている”翼”さ♪」
そしてジョルジュの言葉の意味がわからないエリオットにオリヴァルト皇子は静かな笑みを浮かべて指摘した。その後エリオット達はサラやフィー、そしてクレア大尉と共に臨時拠点に停泊していた高速飛行船―――”紅き翼カレイジャス”に乗り込み、カレイジャスは臨時拠点から離陸するとどこかに向かい始めた。
同日、8:20――――
〜カレイジャス・ブリーフィングルーム〜
「オーロックス砦まで昨日の内にメンフィル軍に占領されたですって!?」
カレイジャスの会議室でオリヴァルト皇子達から新たな情報を知らされたマキアスは信じられない表情で声を上げた。
「―――はい。昨晩―――いえ、本日の午前3時頃にオーロックス方面に潜伏していた鉄道憲兵隊員が急遽私達の所へと帰還し、報告してくれたのです。」
「オ、オーロックス方面に潜伏していた人が通信で報告せずにわざわざガレリア要塞跡まで帰還したって事は……」
「ええ、オーロックス方面もメンフィル軍によって通信妨害がされていたのよ。」
クレア大尉の話を聞いてある事を察したエリオットは不安そうな表情をし、サラは真剣な表情で頷いて答えた。
「通信妨害と言うと……ノルドにある貴族連合軍が占領した監視塔も通信妨害の電波を出しているが……」
「恐らくそちらの妨害電波とは全くの別物だと思われますわ。」
「メンフィル帝国って、エレボニア帝国を超える大国って言われているけど元々導力技術が無かった異世界の国でしょう?なのに一体どうやって導力技術の通信妨害の電波を開発したのかしら……?」
ガイウスの疑問に対してメイド――――アリサの実家である”ラインフォルト家”にメイドとして仕えているシャロン・クルーガーの推測を聞いたアリサは不安そうな表情で考え込んでいた。
「―――その件については心当たりがある。」
「え………」
「オリヴァルト殿下は導力技術が無かったメンフィル帝国が妨害電波を開発した理由をご存知なのですか?」
その時オリヴァルト皇子は静かな表情で呟き、オリヴァルト皇子の言葉を
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