195部分:魔女その四
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輪となる中レヴィンは一人の古くからの友と共にいた。
「遂にここまで来たな」
「ええ」
レヴィンに言葉をかけられたその友は静かに、且感激を込めて言った。
純白の法衣をゆったりとした黒いマントで覆っている。長い金の髪、空の様に澄んだ瞳に中世的な白い顔立ち、かってユグドラル一の賢者とされ『ブラギの再来』とまで謳われたクロードである。
その法力の強さは伝説的であった。疫病で全滅の危機にあった村をライブの杖一つで救ったり、未来を知る事も出来たという。バーハラの戦い後はその力を恐れた帝国に執拗なまでに追っ手を差し向けられたが逃げ延びアグストリアに潜伏していた。やがてかっての仲間達が帝国に反旗を翻すとそれに加わった。そして今このラドスの平原に立っている。
「光の下星達が集まっています。闇が払われる時が来ようとしているのです」
「ああ」
「別れた糸が再び繋がれています」
クロードは抱き合う親と子達を見ながら言った。
「そして私も・・・・・・」
クロードは歩きだした。そこには新たな、そして力強く優しい星が輝かんとしていた。
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