第5話
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…それってどういう事なんですか?」
「―――わからないのかしら?ケルディックは猟兵達にユミルを襲撃させた張本人であるアルバレア公――――”アルバレア公爵家”の本拠地であるバリアハートと隣接しているのよ。」
クレア大尉の話の意味がわからないマキアスにサラは真剣な表情で指摘し
「あっ……!ま、まさかメンフィル軍がケルディックに侵攻した一番の理由は……!」
「――――バリアハートに進軍してアルバレア公を捕えるか、殺す為に必要な拠点を手に入れる為だろうね。」
「そんな……!それじゃあバリアハートにいるユーシスがメンフィル軍によるバリアハート侵攻の戦闘に巻き込まれるって事じゃないですか!?」
サラの指摘を聞いてある事を察したマキアスは驚きの表情で声を上げ、フィーは厳しい表情で呟き、エリオットは表情を青褪めさせて声を上げた。
「戦闘に巻き込まれるだけならまだマシな方よ。下手したらユーシスまでメンフィルの標的になっているかもしれないわ。」
「ユーシスさんはアルバレア公のご子息ですから、ユミル襲撃に対するメンフィルの報復対象になっている可能性は十分に考えられるんです……」
「そ、そんな………」
「……………」
「な、何とかならないんですか……!?このままだとユーシスが……!」
サラとクレア大尉の推測を聞いたマキアスとフィーは辛そうな表情をし、エリオットは悲痛そうな表情でサラ達に訊ねた。
「その件も含めてプリネ皇女と接触したかったのですが……」
「”剣帝”が邪魔したせいで、失敗したのよ。」
辛そうな表情で答えを濁しているクレア大尉の代わりに答えたサラは疲れた表情で溜息を吐いた。
「そ、そんな……」
「「…………」」
そしてその場が重苦しい雰囲気が纏った。
「……何にせよ、今日はもう遅い。学院から脱出してから今まで潜伏して常に気を張っていただろう。今夜は我が陣で英気を養うといい。」
「簡易式になりますが、ベッドもあります。休める内に休んで、皆さんのこれからの方針については明日話し合ったらどうですか?」
「そだね。特に今日は色々ありすぎて滅茶苦茶疲れたし。」
「ケルディックの人達への避難勧告にメンフィル軍の親衛隊の副長との戦い、そしてケルディックからの脱出だものね……」
「今思い返すと、どれも”特別実習”の時とは比べものにならないくらいの修羅場ばかりだったな……」
クレイグ中将とクレア大尉の提案にフィーは頷き、エリオットとマキアスは疲れた表情で溜息を吐いた。
「フフ……ま、これもあたしの教えのお陰でしょうね。全員、あたしに感謝するのよ〜?」
しかしサラの言葉を聞くとエリオット達は冷や汗をかいて表情を引き
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