第5話
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争を仕掛けて来たのでしょうか……?僕達はまだその理由を知らないんですが……」
「ケルディックの人達に避難してもらう事に必死で、肝心のメンフィルが戦争を仕掛けた理由を教官達に聞くのを忘れていたね……」
「サラ達は”ユミル襲撃”って言っていたけど、どういう事?ユミルって確かザクセン鉄鉱山の件の後に小旅行で行った温泉郷だよね?」
マキアスの質問を聞いたエリオットは不安そうな表情で呟き、フィーは真剣な表情でサラを見つめて訊ねた。
「……そう言えばあんた達にはまだ説明していなかったわね。元々はトヴァルのバカがやらかした事が原因で起こった事なんだけどね―――――」
そしてサラはユミル襲撃の経緯を説明した。
「アルバレア公がアルフィン皇女殿下を捕える為に猟兵達をユミルに襲撃させただって!?」
「………………」
「そ、そんな……あ、あの、教官。ユミルの領主―――シュバルツァー男爵閣下が猟兵に撃たれたって言っていましたけど、男爵閣下の具合はどうなんですか……?」
ユミル襲撃の経緯を知ったマキアスは信じられない表情で声を上げ、戦争の原因が猟兵である事に元猟兵であるフィーは複雑そうな表情で黙り込み、エリオットは悲痛そうな表情をした後心配そうな表情でサラに訊ねた。
「男爵閣下の傷はトヴァルが応急処置をしてくれた事もそうだけど、襲撃が起こった翌日にユミル襲撃の経緯を聞きに来た”英雄王”に同行していた”闇の聖女”によって治療されて命に支障はないとの事だから、男爵閣下の容体を心配する必要はないわ。」
「なっ!?”闇の聖女”って、異世界の宗教の一つ―――”混沌の女神教”のトップの方ですか!?」
「正確に言えばゼムリア大陸全土に存在する”混沌の女神教”の総責任者との事です。また、ペテレーネ・セラ神官長は”英雄王”―――現メンフィル大使にして前メンフィル皇帝であられるリウイ・マーシルン皇帝の側室の一人で、プリネ皇女の母君にも当たります。」
サラの説明を聞いて驚いているマキアスにクレア大尉は説明を補足した。
「……なるほどね。要するにエレボニアはメンフィルに戦争を仕掛けられて当然の事をしてしまったという事だね。しかも”剣帝”の話だとユミル襲撃に対するメンフィルの要求をエレボニアは一切応えなかったとの事だし。」
「うむ…………幾ら内戦で国内が混乱しているとはいえ、残念ながら全面的な非は我が国にあるのだ………」
「父さん………」
フィーの言葉に重々しい様子を纏って頷いたクレイグ中将の様子をエリオットは心配そうな表情で見つめていた。
「……それとユミル襲撃の件を考えるとメンフィル軍が何故ケルディックを占領したのかも辻褄があうのです。」
「へ…
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