ガンダムW
1614話
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。ちょっと驚いただけよ。この歌手、少し前に……ちょうどこの戦いが始まるくらいにデビューした歌手なのよ。それでちょっと気になっただけ」
頑張って歌手としてデビューしたんだろうが、色々な意味でタイミングが悪かったな。
もう少し前か、それとも内乱が終わった後でならもっと目立っただろうに。
……歌手、か。
シェリルがこの世界にいれば、歌で戦いをどうにか出来たか? ……無理か。相手はゼントラーディじゃあるまいし。
「いい声してるじゃない。……まだ10代よね?」
「ええ。13歳らしいわ」
「……若いわね」
「そういう風に言うのは……」
何かを言おうと口を開き掛けたデュオだったが、凛が視線を……笑みを含んだ視線をデュオに向けると、それ以上口は開けなくなってしまう。
いや、デュオを見ているのは凛だけではない。綾子も、そしてサリィまでもがデュオへと視線を向けていた。
「あら、デュオ。何か色々と面白そうな……気になることを言おうとしたみたいだけど、最後まで聞かせて貰えないかしら? 凄く興味があるわ」
そう言いながら、凛は人差し指をデュオの方へと向けている。
……おい。それってガンドの準備じゃないか?
まだ20代前半なんだし、年齢を気にする必要はないと思うんだが。
しかし、それを口にすると矛先が俺に向かってきそうな気がする。
時の指輪、渡した方がいいのか?
もしそうなっても、不老になるのは凛と綾子だけで、サリィは年齢を重ねていくことになるんだが。
「い、いやいや。何でもない。何でもないって。……なぁ、アクセル?」
こいつ、自分だけだと不味いと判断したのか、俺に話を振ってきやがった。
「何でそこで俺に話を振ってくるのかは分からないが、俺の年齢も凛達とそう変わらないぞ?」
寧ろ純粋な年齢という意味では、凛達よりも上だろう。
魔法球の中で過ごしてきた時間……そして何より、様々な世界で過ごしてきた時間を考えると、純粋な年齢という意味ではかなりのものになっているのは間違いない。
……まぁ、俺は混沌精霊で、普通に不老なんだが。
それどころか、10歳、10代半ば、20代半ばといった具合に、ある程度外見年齢を変える事すら出来る。
「あ、えっと……五飛?」
俺の言葉にしくじったと判断したのだろう。デュオの視線は五飛へと向けられるが、ここで下手に何かを言えば、自分もこの騒動に巻き込まれるというのは理解している五飛は、瞑想をしたまま口を開く様子はない。
まさに絶対絶命。
慌てたようにキョロキョロと周囲を見回すデュオに、凛は満面の笑みを浮かべて口を開く。
「ねぇ、どうしたのかしら? さっきの話をもう少し詳しく教えてくれると、私は嬉しいんだけど」
あかい
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