暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1614話
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集めたのだろう。
 組織的なバックがある訳でもないデュオが得られる情報というのは、そんなに多くはないだろうが。
 それでも、バルジを消滅させたのが連合軍の兵器だというのは無理があると判断するのは……普通に考えれば当然だった。

『連合軍の兵器ですか? その、こう言ってはなんですが、連合軍がそれだけの兵器を持っているとは思えないのですが』

 当然記者もデュオと同じような疑問を感じたのか、そう尋ねる。
 だが、その記者に向かって広報担当の女は冷笑を浮かべて口を開く。

『それは貴方の感想でしょう? 自分の感想を事実と思うのは、正直どうかと思いますが』
『ぐっ、そ、それは……』

 まぁ、言い方や表情は挑発的だったが、言ってる事は決して間違いではない。
 連合軍にバルジを即座に消滅させる兵器がないとは限らないのだ。……普通に考えればその通りなのだが。
 OZは天変地異やら何やらという事ではなく、今回の件を連合軍の仕業という事にして、少しでも現在の状況を覆したい……といったところか。

『で、では別の質問ですが、今回のバルジの件に際してOZのレディ・アン二級特佐が連合軍の基地だけではなく、全く何の関係もないコロニーに対しても攻撃を示唆する恫喝を行っています。これはどういう事なのでしょうか?』

 これはあれだ。レディ・アンがルクセンブルク基地に送ってきた映像の件だろう。
 本来ならバルジという存在によって、どうとでも強権的に言い逃れが出来る筈だった。
 だが、その自信の根拠であったバルジがなくなってしまった今、この映像だけが残ってしまっている。
 勿論連合軍も、この映像については色々と使い道があり、コロニーに流したり、連合軍系のTV局で流したりとしていた。
 それはOZにとって非常に都合の悪い事なのは事実な訳で、現在この映像のおかげで連合軍寄りになっている者も少なくないらしい。
 視線を五飛とデュオに向けると、こっちでも当然のように不愉快そうな表情を浮かべていた。

『その点は今回の件には関係ありませんので、コメントを差し控えさせて貰います』

 あー、そう誤魔化したか。
 まぁ、普通なら捏造だとか、映像に手を加えてるとか、そういう風に言い張りたいところなんだろうが……あの映像に手が加えられているのかどうかというのは、それこそ専門家が調べればすぐに分かる。
 だからこそ、あの映像についての話は口に出来なかったのだろうが……それは、暗にレディ・アンの発言が事実だったと認めたという事を意味している。

「あーあ」

 デュオが呆れたような笑いと共に呟く。
 ただ、そこに若干のざまあみろといった感情があるのは、否定出来ない事実だった。
 まぁ、自分の故郷をバルジ砲で攻撃しかねなかった危険人物が表に出て
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