珍客2名
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
緊急避難しても、バンズもパティもレタスもケチャップもマズ過ぎて食べられない物体が出るそうなので、イギリスでも生きていけるのは、毎日フィッシュアンドチップスで生活できるバゼットだけで、日本食に慣れてしまっている士郎、桜、イリヤ、クロエは食べられるものが無くて健康を害して死んでしまう。
多分、硬水で煮込んだカレーまでマズく、まず日本人が英国で生きて行くには、浄水器とか水軟水化変換装置が必要になる。
「ええ、食堂のメニューは全部、人間が食べられる物は出ないの。どうやればここまで素材のマズさを引き出せるか、競技会でもしてるんだわ」
日本人の味覚を持っている凜は、イギリスでの地獄の食糧事情を話した。
「わたくしは専用のシェフを連れて行きますわ」
元の世界から銀か銅でも買って搬入して、換金する手間とか考えていないルヴィア。オーギュストが苦労する。
「確かに、しかし慣れてしまえば……」
ロード・エルメロイも、日本で生活してカナダ人夫妻の家で日本食を食べてしまい、UKに帰ってから食い物のまずさに泣いたが、生まれ故郷の味なのですぐに慣れてしまった。
さらに聖杯戦争が縁でエルメロイ家の養子になってからは、美食にも恵まれて、学生食堂では食えない自分も認識し、パッサパサのパンに何も着けずに何か挟んでサンドイッチと称したり、ハギスとか言うマズい物をパンに塗るのも鳴れてしまっていた。
「お兄ちゃん、お客さんもいるし、お昼にしましょうか?」
カレーの寸胴に残りがあったので、エルメロイのオッサンに、インド、イギリス経由で輸入された麻薬を食べさせるつもりのクロエは、悪魔の笑顔で微笑んだ。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ