珍客2名
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ーナインのエンデングみたいに泣きながら、青春の熱い涙を流して走って帰ったウェイバー。
ついに自分の主君と再会してしまって、次の機会は今生の間無いであろうから、今すぐ英雄たちが居並ぶアイオニオン・ヘタイロイに参加したいと懇願した。
「お主、女房子供はおらぬのか? おらぬならこの中の誰かと一緒になれ、まだ長い人生、そう急ぐものではない、死んでからゆっくり来い、うちには魔術師はおらんからな、席を開けて待っとるぞ」
「うん、うん……」
もう泣きすぎて鼻水垂らしてグジュグジュで目も真っ赤、とても40ぐらいのジジイとして見えず、人前でやってはならない失態とかしまくりだったが、ウェイバー君はあの青春の日々に一気に戻されてしまい、クロエに完全にアンリマユされてしまった。
「ではさらばだ、ウェイバー。積もる話もあるだろうが、全部終わってからまたあの世で聞こう」
「うん、ぐすっ、ヒック」
もう感動の涙が収まらず、死ぬ時が楽しみになってしまったロード・エルメロイ。
主君からの新たな指令は「この中の誰かと一緒になれ」で、子孫とかも残さないといけないらしい。
「ありがとう、私の主君と再会できる日が来るとは思っていなかった、感謝する」
ハンカチで涙を拭き、鼻もかんでスッキリしたロード・エルメロイは、疲れた中年のオジサンから、青春の日々を思い出して生気を取り戻し、今生が終われば主君と再会して、王の軍勢に入れて貰える約束までして、命が終わる時が早く来ないか願っていた。
「アレクサンダー・グレイト? 先生のお知り合いですの?」
「ああ、第四次聖杯戦争。私もこの地を踏み、共に戦った仲間、そして別れ際に生涯の忠誠を誓った素晴らしい方だった」
それはエインズワース方式のカード戦争かも知れなかったが、ライダーとして共にあって青春の最も大切な記憶として、自分の中の一番大事な場所にしまい込んでいた物を生徒にも見られたが、恥ずかしい思い出ではなく、誇るべき物だったので、涙を見せても恥じ入ることなく語った。
「そうだったんですの」
「わが主君からの新しい指令は「この中の誰かと結婚せよ」と言う物だった。君達さえ良ければ誰か我が妻として迎えたい」
一旦血脈は絶えたが、魔術の名門エルメロイ卿の妻として迎え入れられる名誉を聞いてルヴィアが転んだ。
「先生、わたくしでも宜しければ」
敵が一人減って、クロエは満面の笑みで喜んだ。
ロード・エルメロイも綺糺も、悪の根源はこの少女だと気付いたが、調査しても使い方すら分からないカードを用いて、主君との再会の場を提供してくれて、王の軍勢にまで参加を許されてしまったので、ウェイバー君にはアンリマユされたクロエが天使にしか見えなかった。
まず凛とルヴィアが堕ちて、イギリス行きが決まってしまったが、士郎、桜、アンジェ
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