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Fate プリズマクロエ お兄ちゃん強奪計画
珍客2名
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では、通常あり得ない厚遇で迎えられた。
 校長に署名をもらった凜とルヴィアは、何か涙ぐんでしまい、早くも入校先が決まってしまった。
 通いなれた学校で、元の世界では放校か退学寸前の落ちこぼれが、単位さえ取れば卒業確実。さらに、
「大師範でも私でも、好きな師匠を選ぶと良い、喜んで工房にお迎えする」
 その場所さえ教えてもらえなかった工房に足を踏み入れる許可までもらい、師匠まで選び放題、凜とルヴィアは本格的に泣き出してしまった。

 それが面白くないクロエは、鍵を開ける能力でロード・エルメロイの弱点に気付き、アンジェリカに話し掛けた。
「ねえ、このライダーのカードがこのオジサンに用があるそうなの、ちょっとインストールしてやって」
「そうなのか? 分かった」
 もうクロエにアンリマユされちゃってるアンジェリカは、戸惑う事なくインストールした。
「インストール」
 相手がロード・エルメロイなので、石化の邪眼を持ち、天馬に跨るライダーではなく、もちろん征服王イスカンダルが出て来た。
「よう、ウェイバー、元気にやっとるか?」
「ああっ、その声は、僕(my)の仕えるべき王様、アレキサンダー・グレイト……」
 早速クロエにアンリマユされちゃって、泣き始めたジジイのウェイバー君。
 Fate世界の住人ならご存知の通り、アラビア語のal(定冠詞)イスカンダルを英語読みするとアレクサンダーで、敬称まで付いてグレートと着けて呼ぶ。
 顔はアンジェリカだったが、ロード・エルメロイをウェイバーと呼び、気安く話し掛けてくるライダーと言えば、この世に一人しかいない。
「老けたなあ、男か女か分からんような小僧だっお前がその年か? 儂は見ての通りだ。何だ? 若い女の体ではないか? これでは女が抱けん、ガッハッハッ」
 いつもの豪放磊落なライダーを見て、笑顔のまま泣き続けるロード・エルメロイも、何か補完されちゃって、王の軍勢に加えて貰おうと思っていた。
「もう置いて行かないで、僕も連れて行って欲しいんだ。あれから魔法も一杯覚えたよ、僕もアレクサンダー・グレイトの王の軍勢、アイオニオン・ヘタイロイの末席にでも加えて欲しいんだ」
 完全に凜とかルヴィア、士郎などのギャラリーは全てアウトオブ眼中、二人だけの愛の世界?を構築して固有結界張っちゃって、補完されてあの世にまで旅立とうとしているウェイバー君。神戸大橋だか冬木大橋で別れた時の任務は果たしたらしい。
 聖地巡礼だと、天井が無い鉄橋が見える方なので、北行きの神戸方面側でギル様と戦って「忠臣大儀である」とお言葉を頂いた後、徒歩でハーバーハイウェイ方面に迷い込んでタラップでも降りたか、標識が読めれば三ノ宮方面に降りて、一階が王将やパチンコ屋、屋上にゴルフの打ちっぱなしがあるビルとか三ノ宮国際ビルの間に出て、スリ
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