暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第三十八話 夏になってその二十

[8]前話 [2]次話
「実る様に続けていってね」
「継続は力ですね」
「そう、私も思うの」
 その思うことはといいますと。
「続けることが一番大事なのよ」
「続けないと意味がないですよね」
「継続は力なりって言うけれど」 
 本当にこう思います。
「続けることが一番難しいのよ」
「そうですよね、途中で飽きたり嫌になったりして諦めたら」
「意味がないのよ」
 何度もそうしたことがあったので、自分自身でも。
「だから頑張ってね」
「そうですよね」
「まず実現可能なことをね」
「やっても無理がない」
「そうしたことからはじめていって」
 私は自分で三日坊主に終わった経験から阿波野君にお話しました。
「少しずつ続けていくのがいいかしら」
「はい、僕も少しずつやっていっています」
「それならいいけれど」
「僕も続けないと意味がないってわかってるつもりですし」
 阿波野君自身も言います。
「継続は力なり、ですね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「阿波野君がそう言うなんて」
 如何にも飽きっぽそうだからです。
「それが意外よ」
「意外ですか」
「ええ、けれど本当に続けてね」
「わかってます、応援お願いしますね」
「応援はね」
 それは、です。私にしましても。
「させてもらうから」
「してあげるじゃないところがいいですね」
「してあげるとかはね」
 そいうした考えはです。
「おみちじゃ持ったらいけないって言われてきたから」
「お家の方で、ですか」
「だからしないの」
 そうした考えは持たない様にしています。
「そうなの」
「そういうことは滅多に出来ないことですね
 阿波野君は私の言葉に今度はしきりに頷きました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ