隼眼の少女
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私は何時からこの眼を持ったのだろうか
他者から忌み嫌われ、蔑まれたこの眼。
いや、正しくはその眼を覆う眼帯か。
その眼はこの世界にあってはならない。
そう知ったのは今から少し前の話。
今、私はどこかも知らない街に
一人で座っている。
道行く人は誰も私に声をかけないし、
私だって声をかけない。
?「メリー、今日こそ見つけるわよ!」
メリー「幻想郷はそう簡単にみつからないわよ」
幻想郷?という夢に出てきそうな世界を
口走る女性たち。
これが現実逃避者ってやつか。
?「聞こえてるわよ。」
なっ........!?こいつ!直接脳内に!?
?「あんたのほうが現実逃避者よ。」
実際私は口を開いてないし、
もう片方のメリーとか言う人は
首をかしげている。
成程。自分に対する不評を感じ取れる
タイプの人間......覚りですかな?
?「言いたいことがあるならはっきり言いなさいって習わなかった?」
習ってないです。
?「え..........習ってないの?あんたの親どうなってるのよ!?」
そんなこんなで詰め寄ってくる女性。
ウザい。
黒い帽子被っている茶髪の女性。
身長は私より高い。
私がこの前身長を計ったら160はあった....
はず。
そして、なにか違和感を感じる眼。
本人は気づいているんだかどうだか。
?「質問に答えなさいよ!?」
あーはいはい。私の親はどうだったかって?
知るかよ。
?「あんた..............孤児?」
実際は孤児ではないが、そういうことに
しておこう。そのほうが早く終わりそうだ。
?「それは可哀想だったわね............
って騙されるかアホンタラ!!」
......どうやら帰ってはくれないみたいです。
ウワーンオニババがイジメテクルーΣ(ノд<)
?「誰がオニババだごらぁぁぁぁぁ!!」
やはり自分に対する不評は(言ってなくても)
聞こえるみたい。
めんどくせぇ。
更にその女性は私をポカポカと殴る。
私年下だぞ。
しかもかなり痛い。
このままじゃ病院送りにされそうだ。
仕方ない。
眼帯越しだけど力は使えるはず。
端からみれば変質者だが、それは
社会が悪い。私悪くない。OK?
眼帯に覆われた眼を軽く抑え、
女性を睨む。
?「厨二病?痛いわね。」
予想通りで助かりますわ。
そう言われてるのは慣れているのだから。
眼を抑えて早々、メリーとか言う人が
立ちすくんだ。
メリー「その子........怖いよ!!」
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