選択肢の誤り
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いの騒動になっているか理解していなかった一同は、クロエが言った意味が分からなかった。
するとすぐに別の電話があり、今度は凜が電話を取った。
「私は言峰綺糺、衛宮士郎はいるかね?」
「ゲッ」
耳元で綺糺の声を聴いてしまった凜は、気分を害しながら士郎に電話を渡した。
「私だ、現在ヨーロッパから、君達を留学させようと、多数の勢力が日本に潜入した。魔術師、魔術師殺し、魔術師殺しを倒す暗殺団が入国している。非常に悪い状況だ。早急に逃げるか、姿を隠すのをお勧めする」
「何でそんな事にっ?」
一晩で状況が悪化し、あちらでの話し合いは決裂してテーブルを蹴り、「実力行使」で士郎たちを拉致してでも留学させるのが決定していた。
「うむ、君たちが考えているより、イリヤスフィールや朔月美遊君の価値は高い。何せこの世界を奇跡で救った聖杯でもある二人だ。あの転身装置2本、あれも重要だ。もし遠坂嬢やルヴィア嬢を嫁入りさせるのに成功した家は、未来永劫七英雄の末裔を名乗れる。魔術師の家系で、それがどれだけの価値を持つか分かるかね?」
士郎達の周りで騒動が起こり、その破滅が愉悦になる綺糺は、クロエの悪意に思いっきり乗っかった。
「エ?」
家の外では早速機銃掃射の音が響き渡り、双方で魔法杖が乱射され、炎の魔法が展開されたり、雷撃の呪文が炸裂した。
第六次聖杯戦争の開幕であった。
「うそ〜〜〜〜ん」
士郎は選択肢を誤って、クロエにアンリマユされてしまった。
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