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提督はBarにいる。
お節もいいけどカレーもね?・その2
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ンズ、カレールー以外の調味料、ローリエを入れて沸騰させ、その後弱火にして20〜30分程煮込む。煮込んでいる間に、ジャガイモとキャベツを食べやすい大きさにカットし、ジャガイモは茹でておくようだ。

「元々はチリコンカンのリメイクレシピなのよね、コレ」

 道理で量が多いワケだ。まぁ、見物客も多いから余る事は無いとは思うが……。チリコンカンがある程度煮込まれたようで、画面内の村雨が味見をしている。しかしその顔は微妙な感じだ。

「ちょっと一味足らなかったんだけど、このあとカレールー入るから何か足すのは諦めたのよね」

「……味に深みを出すなら、インスタントコーヒーとか刻んだチョコ入れたりするといいぞ」

「おぉ、勉強になるなぁ〜」

 鍋にいんげんとコーンを足せば、チリコンカンとしては完成だ。しかし、今回はあくまでもカレー。仕上げはここからだ。先ほど刻んでいたキャベツを加え、キャベツがかぶる位の水を足す。火力を強め、沸騰したら弱火にする。別茹でしておいたジャガイモを加えたらカレールーを少しずつ入れながら味を調整。コレで完成だ。




「オツマミカレーだから、焼いたフランスパンにクラッカー、トルティーヤなんかに載せてめしあがれ♪」

 盛り付けられた皿には、村雨の言う通り、フランスパンにクラッカーが一緒に乗せられている。これにのっけて、ディップみたいにして食うワケだな。オツマミだから当然、酒との相性を見るために傍らにはビールも用意してある。

 カリカリに焼かれたフランスパンにたっぷりと乗せ、かじる。ザクリ、という歯触りと一緒に、沢山の野菜と牛肉の旨味が口に広がる。そしてそれらがカレーの味で一纏めになっていて、喧嘩する事もない。少しピリ辛で、確かに酒が欲しくなる。堪らず傍らのジョッキに手を伸ばし、グビリ、グビリと喉を鳴らして黄金色の液体を胃の腑に流し込む。

「ぷはぁ……」

 たまらん。たまらんぞコイツは。さっきの時雨のカレーも食事としては良かったが、村雨の酒肴としてのカレーもまたハイレベル。甲乙付け難い。

「どう……かな、提督。美味しい?」

「あぁ、正直予想以上だった」

「ホント!?やったぁ!」

 さてさて、これだけハイレベルなのが続くと後の奴等が出しにくくなりそうなモンだが……期待しておこう。
 
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