British Rhapsody 〜赤城〜
Confession
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し、私と同じく彼女の頭をくしゃくしゃとなで始める。
「……イナズマには、あまり心配をかけないでやってくれ。顔を真っ青にして、本気で心配してたからな」
「……反省します」
「謝る相手が違う」
「電さん……すみません」
「うう……ひぐっ……」
「お前もだロドニー」
集積地さんは続けて、私の隣で佇むロドニーさんを見た。それに呼応したのか、電さんも私から離れ、今度はロドニーさんの腰のあたりをポカポカと殴りつける。その様は『きっと自分に娘がいたらこんな感じの子がいいな』そう思わずにはいられない愛おしさだ。
集積地さんの言葉を受けたロドニーさんは、私と同じく申し訳なさそうな、バツの悪い表情を浮かべてうなだれ、額に冷や汗を垂らしながらもごもごと口を動かしていた。
「……も、申し訳なかった」
「お前も謝る相手が違う」
「……イナズマ、ごめんなさい」
「うう……い、電は許さないのです……」
口からやっと出た言葉のようだ。相変わらず電さんの頭の上には『電は怒っているのです』の文字が光り輝いてはいるけれど……。
……そういえば、私はまだ電さんのバレッタをつけたままだ。私は髪を解きバレッタを外して、電さんに返すべく、彼女に差し出した。さっきまでお風呂に入っていたからだろう。パレッタは電さんのように、未だ温かい。
「電さん、バレッタありがとうございました。お返ししますね」
「いらないのですっ! あんな危ないことした赤城さんからなんて返してほしくないのですっ!!」
「電さん……」
ロドニーさんから離れた電さんは、腕を組んでバレッタの変換を拒否する。ぷくーっと膨れた真っ赤なほっぺたを人差し指で突きたくなったが……今はやめておこうか。つっついたら火に油を注ぎそうだ。
電さんが落ち着くのを待って、私たちはそのまま四人で間宮へと向かう。目的はもちろん、心配をかけた電さんに、お詫びのクリームあんみつ抹茶アイス乗せをごちそうすること。私たちもちょうど疲れていて、なにやら甘いものが食べたかったし、ちょうどいい。
四人でクリームあんみつを堪能する。さっきまで『電は怒っているのです! プンスカ!!』とへそを曲げていた電さんも、抹茶アイスの誘惑には勝てなかったらしい。今では満面の笑みで抹茶アイスを堪能している。恐るべし間宮のクリームあんみつ。
「そういやロドニーさん、もぐもぐ……」
「なんだ? むにむに……」
「提督は、ロドニーさんに帰還命令が下っているのを知ってるんですか?」
「知っている。もぐもぐ……」
「ぇええええええ!!? ロドニーさん、帰っちゃうのです!?」
降って湧いた疑問をロドニーさんになげかけた。提督は彼女の帰還を知っていたそうだ。ロドニーさんは帰還命令を受けた直後に、提督に
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