ガンダムW
1613話
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たのかが分かるようになってる筈なんだが……そんなのは関係ないと、一瞬にして破壊されたのだ。
威力は中々だな。
続いて、トールギスの進行方向から少し外れた場所に現れた的。
肩部マシンキャノンでは、射角の関係で発射出来ない場所だ。
そこへと向け、腕を向ける。
トールギスの前腕の内側についているマシンキャノンから連続して弾丸が発射され、こちらも予想通りに的を破壊する。
『どうですか!?』
映像モニタに映し出された整備員が、勢い込んで尋ねてくる。
自分達が寝る間も惜しんで改修した機体だけに、使い勝手が気になるのだろう。
「そうだな、今のところは特に何も問題は感じない。マシンキャノンの照準も合ってるし。……ただ、出来ればマシンキャノンの残弾数はもう少し多い方がいいな」
『すいません、両方とも外付けなので、どうしても残弾には限りがありまして。その問題もあって、肩だけではなく、腕にもマシンキャノンを装備したんです』
「使い分けろって事か」
『はい』
こういう時に、シャドウミラーとの技術力の差が明らかになるよな。
基本的にシャドウミラーで使われているバルカンやらマシンキャノンやらは、残弾を気にしなくてもいいビーム弾だ。
俺もそれに慣れきっているからこそ、どうしても実弾製の武器というのには不便さを感じてしまう。
まぁ、それを言ったところで、意味はないと理解しているんだが。
ホワイトスターと連絡が取れない以上、俺がやるべきなのは、無理を言うのではなく今ある武器を使いこなす事だろう。
「そうだな。そっちにばかり無理を言ったか。けど、取りあえずこのマシンキャノンはどれも使いやすい武装なのは間違いない」
腕を動かし、次の的へと向かってマシンキャノンを発射する。
瞬く間に破壊される的。
威力の方もそれなりに高く、連射性も問題はない。
なら、これ以上は俺の贅沢か。
そう考え、俺は再びトールギスの試験飛行を続けるのだった。
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