ガンダムW
1613話
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幸い俺達シャドウミラーはノベンタの直轄部隊という事で、様々な特権がある。
突発的に機体の調整をする為に出撃する程度なら、全く問題がなかった。
「あら、テストをするの?」
背後から聞こえてきた声に振り向くと、そこには凛と綾子の姿。
そんな2人に、俺は頷きを返す。
「ああ。ルクセンブルク基地を出発する前に、問題点があったら洗い出しておきたい。海岸沿いの基地で敵が来た時に出撃して、いざ攻撃をしようとおもったら機体に不具合が……ってのは避けたいしな」
それに、MS輸送機の整備員もそうだが、ルクセンブルク基地の整備員の力を借りて改修した以上、こいつらも自分達できちんと機体を完成させたいと思うだろうし。
「ふーん。ま、いいけどね。それより、アクセルは明日の準備は出来てるの?」
「問題ない。凛と綾子の方は?」
俺の場合は空間倉庫があるので、荷物を持ち運べなくて困るという事はない。
それこそ、バルジであっても持ち運び出来るのだから。
だが、凛と綾子に当然そんな能力がある筈もなく……それこそ、いざとなったら、俺が空間倉庫に収納してやる必要があるだろう。
そう思って尋ねたのだが、戻ってきたのは2人揃っての笑み。
「問題ないわよ」
「あたしもだ」
強がっているようにも見えないし、どうやら2人共問題はないらしい。
「そうか。ならトールギスの様子でも見ていくか?」
「そうね、やるべき仕事はもう終わらせたし。綾子は?」
「あたしも構わない」
こうして、凛と綾子……そして整備員や、更にはルクセンブルク基地の軍人達が見守る中で、俺は改修されたトールギスの試験飛行を行う事になる。
最初はゆっくりと……そして徐々にスーパーバーニアの速度を上げていく。
ルクセンブルク基地の演習場はそれなりの広さがあるが、それでもトールギスの……それも、ハワードによって改修されたスーパーバーニアの性能を考えれば、無駄に時間を掛けて飛ぶ訳にはいかない。
「へぇ」
だが、その状況でも俺の口から漏れたのは感心の声。
肩部と腕部のマシンキャノン……合計4つの追加。
その重量はそれなりのものだと思うのだが、実際にこうして飛んでみてもその重量による加速度の低下は見られない。
いや、それどころか多少ではあるが、以前よりも加速度は増しているように感じられる。
これは、関節部分に使ったガンダニュウム合金のおかげか?
ともあれ、スーパーバーニアで空を飛んでいると、やがて地上に置かれている的がモニタに映し出された。
そこに向かってまず最初に使用したのは肩部マシンキャノン。
連続して発射される弾丸は、一瞬で的を破壊する。
本来なら幾つもの円が描かれており、どこに弾着し
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