26話「ロリのために囮作戦を考えたが、俺はロリコンではないB〜ドナルドの命令〜」
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いつらの車やアジトに、その証拠となる物品が転がっていたら……黒幕は逮捕されて、一気に事件は解決すると思わないか?幾らなんでも機能停止しまくりの国連でも、魔族と繋がっている存在を許さないだろう?」
「さすがです!お師様!……国連ってなんでしたっけ?」
「ほら国際連合だ。第三次世界大戦が起きないように、大国を優遇しすぎて機能不全起こしている事で有名な組織だ」
「よくわかりませんが、さすがお師様です!さぁ!悪党を倒しに行きましょう!」
「まだ待て、俺が考え中だ……この策に問題点があるとするなら……どう見ても、レッドゴブリンどもは100匹以上いる事だな。一気に倒さないとこっちの身が危ないし、車両の大半は壊さざる負えない。とりあえず、テレビ局の人らにこの光景を撮影させて、放映して貰えれば……バグダインの支持率は今以上にガタ落ちになって、警察も多少は動くはずだろう……」
いや、賄賂で上層部が動かないだろうから、やはり悪徳都市の役人は役立たずかもしれない……。超大国に圧力をかけてもらえば、失業や逮捕を恐れて頑張ってくれるかもしれないが。
「じゃ電話しますね!……僕の携帯、とっくの昔に壊れてました。そういえば電話番号知りません」
「……魔力の影響でハイテク機械がぶっ壊れるから冒険者が使う携帯は値段が高いぞ。とりあえず俺の携帯で連絡を取ろう。俺の携帯は魔力で絶対に壊れない事で有名な超高級品だから、この程度の魔力で壊れないはずだ」
「あ、運転しながら電話だ?交通マナー違反です!たぶん!交通ルールは守らないと犯罪者ですよ!」
「へいへい……」
煩いロリ娘の小言を受け流し、俺は携帯端末のアドレス帳から、ドナルド先輩の電話番号を探し、電話をかけた。都市の外では通信インフラが壊滅状態だから、この状況だと、かなり電力を消費する。
プルル、プルルという苛つく音がした後に、ドナルド先輩は電話に出てくれた。
「もしもし、こちらはドナルドだよ。背後からたくさんの魔物が接近しているようだね〜」
「あ、先輩。テレビ局の人らに、この後ろの光景を撮影してもらえるように言ってもらえませんか?」
「僕達が言わなくても、すでに彼らは撮影しているさ。それにどの車両にも車載カメラが付いているからね。それが証拠品になるだろう?でも、仮に…この光景を映像として残しても『ブラドの自作自演だ』ってバグダインが叫ぶだけだしね。もっと明確な証拠がないと駄目だなぁ」
「じゃ、どうすればいいので?」
「そうだね……ゴブリン達を返り討ちにして、数匹をわざと逃がし、アジトまで追跡すればいいんじゃないかな?魔族側の指示で動いているなら、書類とかが残っているはずだよ。
大きな組織は書類がないと動かないからね。伝言ゲームだと情報の正確性とやらが喪
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