25話「ロリのために囮作戦を考えたが、俺はロリコンではないA〜囮作戦スタート〜」
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をするのはやめた方が良さそうだ。きっとその悪の組織は世界征服を目的にしていないヤクザ規模の組織なのだろう。
「……ラジオ付けるから、それでも聞きながら見張りを続行しろよ。うっかり見落として敵の奇襲攻撃が成功したら笑い話にもならんぞ……」
俺はラジオのボタンを押した。すぐに悪徳都市から発信されている電波を車のアンテナが受信する。
『ワシが当選した暁にはっ!パチンコの設定はフィーバーモード!一ヶ月間フィーバーモードっー!銀色の玉がじゃんじゃんっー!』
この欲深い愚か者の甲高い声。俺には凄く聞き覚えがある。確か、ブラドさんと対立している大悪党――
『歴史的な指導者っ!バグダインに清き一票を!このバグダインに清き一票をっ!ワシが当選すれば新キョウトは土建大国を目指すぞいっ!ビルもじゃんじゃん建設しまくって、都市を今の二倍に拡張してバブル経済を到来させ、貧乏な連中にも美味しい想いをさせてやろう!じゃんじゃんっ!パチンコ店も玉がじゃんじゃんっー!フィーバーモードぉー!パチンコ店もよろしくぅっー!』
「お、お師様……これって僕のお祖父様を殺そうとする悪党の声じゃ……?」
「ああ……ひでぇ演説内容だな……他のパチンコ店の売り上げまで下がりそうだ……」
『そもそもぉー!この都市は窮屈に満ちておるっ!それは何故かっ!壁と水堀に囲まれて発展する余地が削られているせいであーるっ!この第一階層にも魔物が溢れるようになってから、ダンジョン世界の人類は重い税金を課されてきたっ!
だがぁっー!ワシなら今の状況を変えられるっ!今よりも冒険者を支援し、積極的に魔物を駆除すればっ!無限のフロンティアが舞い戻ってくるのだっ!ザ・フロンティア・スピリット!ワシらにはまだまだ見果てぬ大地が待っている!』
白真珠はバグダインの演説の内容に首を傾げた。
「……あれ?なんかまともなような……?魔物を駆除するのは良い事ですよね……?住める土地が増えれば家賃も下がると思いますし……」
「いや、この第一階層にすら魔物がウヨウヨしている時点で、人類にそんな余力はないと思うぞ……」
「でも、魔物相手なら物理攻撃通用しますし。アメリカとか大きな国々の軍隊を投入すれば何とかなると思うんですよ。爆弾とかじゃんじゃん落とせば、きっと圧勝ですよ?」
「出来るなら、とっくの昔にやっているだろ……ダンジョン世界じゃ、偽の空に衝突する可能性があるから航空機は運用し辛いし、ミサイルなんて低空を飛ぶ仕様の高級品じゃないと意味ないし、第一階層だけでも地球の表面積と同じくらい広いんだぞ。
それにプロの軍人はとんでもない人件費がかかる上に、死亡したら遺族の生活を保障しないといけないし、めっちゃ金食い虫なんだ」
「はぁ……そういうもんなんですか?僕、軍隊とか
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