暁 〜小説投稿サイト〜
吸血姫はアホ可愛い!・ω・`)
23話「ロリのために労働しているが、俺はロリコンではない終〜爆破された部屋のミステリー〜」
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っぷりを隠すためか大きな声で――

「あ、そんな展開だと思ってました!僕のお祖父様はこの程度の事では死なないって信じてますから!……ところで犯人はどこですか?ドナルドさんは犯人の姿を見ましたか?」

「そうだね……これをやった犯人が最大の問題かな……」

「えと……犯人はどこにいるんです?」

「いやそれがね……。僕が来た時には、この場には誰も居なかったのさ。君たちは犯人を見たかい?」

俺は疑問を感じた。この部屋に来れるのは……廊下を渡る二つのルートか。もしくは窓から侵入するしかない。俺達とドナルド先輩が別々の廊下から来たのなら、犯人の侵入ルートは庭に面する窓しかないのだ。

「……いや、先輩、それ以前に犯人はどこから入ったんです……?この選挙事務所って、金バッジ冒険者がウヨウヨ居ますよね?」

「それも問題だね、トモヤ君。確かにこの部屋に来るには警備に当たっている金バッジ冒険者が巡回している通路や庭やら、罠を仕掛けた部屋の窓から入らないといけない」

「この部屋に、庭に面している窓がありますよね?そこから魔法を撃ち込んだんじゃ?あの庭からなら、空を飛べば忍び込めそうですし」

「いや、それはありえないよ。ほら窓の所に近づいて庭を見てみなよ」

ドナルド先輩に言われて、俺は黒焦げになった部屋へと入り……壊れた窓辺へと近づいた。窓ガラスは粉々に砕け散り……その破片は部屋の外へとほとんど散乱している。
これは廊下側から爆発する魔法を、部屋に打ち込んだ証だ。庭から魔法を撃ち込んだら、少なくとも窓ガラスの破片は、部屋の内側にゴミの山のごとく大量に落ちるはずである。

「つまり犯人は……廊下を通って、この部屋に来た……そういう事ですか?先輩」

「そうさ、犯人はこの通路を通ってきたはずなんだ。先ほども言ったけど、この部屋以外の部屋には爆弾が仕掛けてあって、隠れる事も難しい。部屋の扉や窓を開けた途端、部屋ごとドカーンっていう悪辣な仕組みだからね。
僕が通った廊下には犯人の気配はなかったけど……トモヤ君達が通った通路に不審者はいたかい?」

「いえ、見てません……」

「そうかい……それじゃ一体、犯人はどこに隠れているのやら……」

「……もしかして……護衛側に内通者がいる……?」

「うん、この寝室にブラドさんが泊まるっていう偽情報を知っていたのは、護衛の冒険者だけなんだ。内側に潜んだ敵と、謎の移動手段を持つ暗殺者。少なくとも容疑者は二人以上いるだろうね。護衛側は僕以外、軍隊のように集団行動しているし、一人で勝手に行動すると目立つよ。あとはそうだなぁ……トモヤ君が犯人だったというオチだったら、全てに説明が付くよ。
そちらの通路に潜んで、白真珠ちゃんと一緒に何も知らない顔でこっちに歩いてきたとかね?ほ
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