23話「ロリのために労働しているが、俺はロリコンではない終〜爆破された部屋のミステリー〜」
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ネタバレ伏線ver
http://suliruku.blogspot.jp/2017/01/23.html
俺たちは急いだ。
「おいこら!?服をちゃんと着ろ!」
途中で白真珠が縞々パンティーだけしか履いてない恥ずかしい格好で、部屋を出そうになったが、慌てて服を着がせて急いだ。白真珠の縞々パンティーを見て良いのは俺だけで良い。ロリコンではないが、そう思えるんだ。
ブラドさんが寝泊まりしている部屋は分からないが、爆発した方角で、だいだいの場所は分かる。
選挙事務所の東側の庭に隣接している部屋だ。そこへ行ける廊下はたった二つ。もしくは庭から部屋に入るしかない。昼間、あっちこっち歩き回ったから建物の構造を俺は知っている。
ドナルド先輩の寝室は、俺たちとは正反対の方向にあり――俺たちが通っていない廊下や窓からしか……ブラドさんの部屋に行けないはずなんだ。
「やぁ」
爆発したブラドさんの部屋の前に――面倒臭そうながらマイペースなドナルド先輩がいた。
白真珠は容赦なく、氷魔剣で氷の長い剣を作り出し、ドナルド先輩の喉元へと突きつける。
「あなたが犯人ですね!3秒以内に答えなかったら刺します!」
「いやいや、違うから……ほら、僕が犯人だったらもっと慌てているはずだろう?早とちりは良くないよ?」
「あ、確か昼間会った人だ!」
和やかな雰囲気が場に溢れた。ドナルド先輩のふざけた態度のおかげで白真珠の心が不思議と安らいでいるようだ。俺は念のために――
「それよりも先輩……ブラドさんは大丈夫ですか?状況を確認させてください」
「部屋をみなよ」
ドナルド先輩が指で部屋の中を指し示す――部屋は見事に真っ黒焦げだ。高級そうな家財道具の数々が、一瞬の爆風で吹き飛ばされ、表面が壊れて塗装が剥がれ落ちている。
ブラドさんが寝ていたと思われるベッドには……黒焦げの丸くて人型の何かがある――
「……ま、まさかブラドさんは……なんて事だっ……!こんな有様ではブラドさんみたいな老齢の人が生きていられる訳がない……寝ていたなら、肺が焼かれて死んでいるはずだっ……!」
「そんなお祖父様っ……!まだ、ほとんど会話してないのにっ……!」
「いや、別の部屋に眠ってたから無事なんだけどね。さすがに依頼人が死んでたら、僕はもっと慌てていると思うよ、うん。
あと、ベッドの上にある黒焦げの物体は、大きな熊の人形だから。ブラドさんの死体じゃないよ」
ドナルド先輩がクスクスと笑っていた。どうやら俺たちに勘違いさせて楽しんでいたようである。
うむむ……人生を生きるのが面倒臭そうなのに、イタズラ小僧の精神を失っていないお茶目さがチャーミングなのかもしれない。きっと大人の女性からモテモテなのだろう。
白真珠の方は、先ほどの慌て
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ