22話「ロリのために労働しているが、俺はロリコンではないC〜元プラチナバッジ冒険者の秘密〜」
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ンッと出せる時点で、石油王かと思いましたよ?」
「影人間を召喚する魔法とか、空を飛ぶ魔法とか色々あるな……夢中になって色んな魔法を作ったから、役に立つ魔法とか、微妙な魔法とか、完全な失敗作とか無数にあるぞ。まだまだ新しい技術だから、色んな可能性を模索できる所が楽しいな……」
「お師様って格好いいなぁ……魔法を開発したから金持ちなんですよね?確か有用な魔法を開発した人には、とんでもない特許料が流れるって聞いた事がありますよ?
今まで開発した中で一番凄い魔法ってなんですか?僕、とっても気になります!」
「……言えないんだ……。俺は魔導学の歴史上……一番凄いと言っても過言ではない魔法を開発したせいで。学会を要らないゴミのように追放されて、最底辺の黒バッジに転落したんだから……」
「え?どういう魔法だつたりします……?」
「……魔族達が草食動物のような生態系を持っていることは二日前に話したな?」
「確か……対立しないために、とんでもない偏食家になったとか言ってましたね……草原のサバンナにいる動物さんみたいに1本の草を分け合って暮らしているとか……」
「草食動物がいるとしたら、その上位に君臨する肉食動物みたいな魔族もいるって事になる。
生物は膨大な食物連鎖の上に成り立っているのであり、肉食動物がいないと草食動物は数が増えすぎて自然を食い荒らして崩壊させてしまうんだ」
「食物連鎖?」
「太陽光は草に食べられ、草は虫に食べられ、その虫は別の虫に食われ、虫は鳥に食われ、猫に食われ、死んだ猫は草の肥料となる。この自然の壮大な営みを食物連鎖って言うんだ。
いや、本来はもっと複雑な感じに入り組んでいるから食物網という言葉の方がしっくる来るか。生物界は網のようにお互いに喰らい合う事でバランスを保っている……まぁ人間は自分たちで食料を生産する技術を持っているから、例外中の例外な訳なのだが」
「……よくわからないんですけど……魔族に肉食動物みたいな奴がいるって事ですよね?そいつは強いんですか?」
「ああ……全ての魔族の頂点に立ち、人と魔族を食い荒らす絶対者。絶対なる創造主にして殺戮を楽しむ万物の王。俺はそいつの力を使った魔法を研究していた……いや、やめておこう。
白真珠、今のは忘れてくれ」
「どうしてです?」
「……地球……いや、人類が支配している領域では、この魔族の事を話題にするのは究極の禁忌なんだ。
詳しく説明できないが……黒バッジに転落するよりも、もっとひどい目にあう恐れすらある。それほどまでに機密中の機密であり、普通ならこんな話をする事そのものすら危うい」
「じゃ、もっと、モギューと強く抱きしめてください。僕、お師様に抱きしめて貰えたら、それでいいです。難しい話よりそっちの方が嬉しいで
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