暁 〜小説投稿サイト〜
吸血姫はアホ可愛い!・ω・`)
20話「ロリのために労働しているが、俺はロリコンではないA〜祖父との対面〜」
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性がいた。
強い意思を感じさせる青い目。それは人を惹きつける要素を持つ。腐敗臭を押し寄せない清潔さと頑固さがこのご老人から感じられた。間違いない……この男がブラド・パールだ。白真珠の祖父にして、悪徳都市を改革しようとする清潔派だ。
ドナルド先輩は面倒臭そうに、ブラドさんに話しかける。

「ブラドさん、彼らが護衛の仕事を受けたいそうなんですよ」

ブラドさんがチラリッと一瞬だけ、俺と白真珠を見た。銅バッジだと理解して侮蔑に近い視線を向けてくる。

「ふん、そんな銅バッジと小さな子供が何の役に立つ?盾か?囮か?情報収集の役にでも立つのか?」

「一応、そこの彼は元プラチナバッチの冒険者でしてね。僕よりもすごく役に立ちますよ」

「一体……どういう事だ?今は大事な時期なのだぞ?不確定要素を受け入れてどういうつもりだ?」  

「最近は物騒ですし、トモヤ君が手伝ってくれたら僕の仕事が減って楽ですしね」

「……ふんっ!貴様がそうまで言うならば護衛にしてやる!だが、ワシは信用せんぞ!せいぜい雑用でもやらせることだな!もしも、そいつらが失態を重ねるようなら……貴様もクビにするぞ」

……うむむ、ドナルド先輩とブラドさんの関係が悪化しつつあるようだ。やはり白真珠がいるから舐められているらしい。女冒険者は基本的にゴリラとか、カバとか、マンモスみたいな顔とか身体つきしている事が多いし、白真珠の小さくて可愛い外見だけで判断されてしまうと厄介だ。人は外見で9割くらい判断する生き物なのだから。
白真珠本人は、お祖父さんとの初めての出会いに緊張して、いつもの行動あるのみという積極性がなくなって、少し緊張しているようだ。

「あ、あの……そのう……お、おじい……」

「どうした小さな小娘?何か良い護衛プランでも持っておるのか?」

「いえ、あのおじい様……」

「依頼人の名前も覚えられないのか!?こんな子供をどうして連れてきたのだ!ドナルド!その男が役に立つとしても、この子供には帰ってもらえ!事務所は遊び場ではないのだぞ!」

ブラドさんは烈風の如く怒った。小さな子供にすら厳しいお方のようである。
白真珠は今にも泣き出しそうで、混乱して何を言えば良いのか分からないようだ。

「お嬢ちゃん、なんか得意技はあるかい?」

心配したドナルド先輩が助け舟を出してくれた。どうやら事務所前での無双っぷりや怪力をアピールしろと、言外に言っているようなものだったが、白真珠は泣き出してしまう。
真紅色のルビーのような瞳から、ガラスような綺麗な水滴が溢れ、白い床へと滴り落ちた。
追い打ちをかけるように、イライラしたブラドさんが大きな声で――

「全く役に立たないではないか!小さい子供をこんなところに連れ回すのはいい加減にしろ!冒険
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