第4章 VS アリアAA
11 魔宮の蠍の最後
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」
俺はなぜか手を貸してくれる二人と共に橋までやって来た。高千穂は来る途中の道で気を失っていた。あちゃあ間に合わなかったかと思ったが仕方ない。こうなったら半額でももらってやるとここまで来た次第だ。橋の周囲は通行止めにしてしまったことで警察が駆けつけているが、爆弾情報を流しておいたためうかつに近づけないようだ。…まあさっきから聞こえるガトリングの音でも近づけないってのもあると思うが。…ていうかあれガトリングだったんか。重いと思ったもんなアレ。
「こ…これは!?」
「岡崎先輩、どうなってるんですか?」
「ああ、多分夾竹桃とあの二人が戦ってるんだろうな。結果は俺にもわからん」
なぜか途中から敬語を使ってくれるお二人。…本当にわからないがまあ悪い気はしないのでそのままにしておく。
それからしばらく、決着は
突然だった。
「きゃああああ!!」
突然響いた叫び声、そして橋の上でピカッと光るなにか、そして
「夾竹桃!?−ーーーッ!!」
「「岡崎先輩!?」」
なぜか下着姿になって橋から下の川に落ちた夾竹桃。俺は体が反射的に動いて川へ飛び込んだ。
《
『…おい、なんでプールの場所だけ赤線引いてあんの?』
『そこに落ちたら終わりだからよ。私、泳げないもの』
》
(やばい!!溺れさせたらーー!!)
報酬がなくなる。そう、別にあいつのために飛び込んだわけじゃない。
俺は思った以上に泳げたらしい。ものの数秒で夾竹桃を見つけることができた。
俺の金愛無敵か。
だが夾竹桃自身はバタ足もせず、ただどんどん海中に沈んでいく。あいつ、マジもんで泳げないのかよ!!
大きく息を吸い、勢いよく潜り、夾竹桃の腕をつかむことに成功した。
「ーーーぷはっ!!おい!意識あるか!!おい!!」
顔を海水から出して頬を叩く。夾竹桃は目をうっすらと開ける。
「…あなた。なんで…?」
「お前泳げないくせになんでこの場所選んだんだよバカか」
「…バカって…なによ…失礼、ね、ゲホッ、ゲホッ!」
「わーったって。んで?鷹捲りは入手できたのか?」
「…鷹捲り、毒じゃなかったわ。私の勘違い…はあ、一体何のためにここまでしたのかしら」
本当に残念そうな夾竹桃。確かに、目的のものが本当は全然違がったらヤだよな。
「あそう。ま、しょうがねって世の中そんなもんだ。お、間宮が来たぞ」
「…あら」
橋から落ちてきた間宮がこちらに泳いでくる。
「きょ、夾竹桃!!あなた泳げなかったの!?」
「まあね」
「いやなんでそこでドヤってんだよ」
なぜか俺の腕の中でドヤる夾竹桃。…
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