第4章 VS アリアAA
11 魔宮の蠍の最後
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外傷はないが、気を失ってしまっていた。あの強襲科Bランクのライカが…
「体中に打撲痕…夾竹桃じゃない…誰がこんなことを…!!」
志乃ちゃんがライカの状態を確認して奥歯を噛む。打撲痕…ってことはまさか!?
「まあ、その、なんだ。その子には悪い事したな」
「…岡崎、修一!!」
「いやそんな敵の強キャラが来たみたいに叫ばんでも…俺Eランクだってのに。ほら、この子も看病してやってくれ」
突然現れた岡崎修一が、肩に乗せた風魔 陽菜ちゃんを私たちの近くで降ろす(なぜか岡崎のだと思われる上着を着ているが)。私たちは距離を取って銃を構える。
「な、なんなんですかあなたは!!あなたも夾竹桃が言っていた『イ・ウー』の仲間なんですか!?」
「聞いたとこだと『イ・ウー』ってのは超人的人材を擁する戦闘集団らしいぞ。俺なんて無理むーー」
岡崎修一が話してる中、志乃ちゃんが思いっきり彼の顔を殴り飛ばした。ただ殴られてしまった岡崎は頭から地面に倒れ込む。私はただ驚いて口を手で塞ぐことしかできなかった。
「ライカちゃんの代わりに私があなたを殴っておきます。構いませんね」
「…ああ」
だがこれで少しは気が晴れたのも事実だ。やっぱり私も心の中では岡崎を許す気はない。殴られて当然とも思ってしまった。
「行きましょうあかりさん。先ほど高千穂さんから連絡のあった橋へ。湯湯さん、夜夜さん。この男の見張りをお願いします」
「え!?でもそうなると」
「夾竹桃とはお二人で…!?」
高千穂産の傍にいることの多い双子の武偵、愛沢 湯湯ちゃんと、愛沢 夜夜ちゃんが志乃ちゃんの提案に驚いている。…たしかに夾竹桃には全員で挑んだ方がいいけど
「確かにキツイ…とは思うけど、この人も放っておけないよ」
「そうです。仮にもライカを倒した男ですし、油断できません。あなたたち二人なら任せられます」
「動くこともうないんだけど…」
「あなたは黙っていてください!」
挟んでなにかを言っている岡崎の言葉を強く断ち切る志乃ちゃん。ちょっと怖い…。
「…わかりました!」
「お二人も頑張ってください!」
湯湯ちゃんと夜夜ちゃんがそれぞれ頷いてくれる。よし!あとは夾竹桃だ!
「行きましょう、あかりさん!」
「うん!よろしくね」
そして私たちは夾竹桃の待つ場所へと向かった。
ーーーーーーーーーーーーー
「なあおふたりさん」
俺は殴られた部分を押さえながら残った二人に声をかける。
「なんですか?」
「あ、あなたになに言われても動じませんよ!?」
あれ
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