第4章 VS アリアAA
11 魔宮の蠍の最後
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自分のことなど二の次だ。
「……鼻血、でちまったなぁ」
どこかと連絡を取っている金髪ポニー。その目はまだ、俺を見ている。
鼻をティッシュで拭きとり、ゆっくりと立ち上がる。・・相手は強敵。全快でも勝つのは難しだろう。
しかし
俺は、
岡崎修一という一人の男は
ニヤニヤと、楽しそうに、笑っていた
ゾクッと、何かを感じたのか金髪ポニーが一歩後ろへ下がる。
俺は落としてしまった木刀を拾いながら、夾竹桃にさりげない感謝をしていた。
(お前のおかげで、楽しめそう、だぞ♪)
そして、低くトンファーを構え直す金髪ポニーに
「あっはは!!いいね、さいっこうだわ!おら、おらおらおじょーさん!今から突っ込むからちゃんと受け止めろよ!!死んでもしーらなーいよっと!」
血走った俺の目はただ、最愛の敵を見据えて、笑った。
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Kyouthikutou side
「どう?見られちゃってるわよ?」
「−−−−くッ、ああ!!」
間宮あかりと対話するも交渉は決裂。
私は外に張ったワイヤーを伝ってほかの仲間を一人ひとり毒に犯していくことにした。
この子もその仲間の一人、風魔 陽菜。
彼女は高名な相模の忍者の末裔らしいが、実際は大したことなかった。持っていた毒一つで何とかなるようなやつに興味はない。私は暇つぶしついでにその末裔の者が最も嫌う素顔を見てやりつつ、右手に仕込んだ毒を彼女の体内に送り込む。これでこの子はもう動けない。
GPSの場所を確認すると、ここからはもう少し歩かないといけないようだ。
「暇ね。…岡崎のほうはどうなったかしら?」
暇つぶしがてら岡崎に電話する。あいつは話が上手いわけでもないのにずっと話せるから便利だ。
まあ、あっちもあっちで誰かと戦ってるのかもしれないし、もしかしたらもうやられてしまったかもしれない。
「ま、それならそれで、別にいいのだけど」
正直、岡崎の手伝いは予定になかったことだ。実際私の負担を軽くすることが目的だったが、実際軽くならなくても全く問題もない。いま岡崎が生きてようが死んでいようがどっちでもよかった。
『…あいよ。夾竹桃、か…?』
しかし、彼は思った以上に早く電話にでた。もしかしたら誰とも戦っていないのかもしれない。息切れをしているところを見るに、逃げ出したのか?
「あら。ずいぶんと疲れた様子だけど、一年武偵が怖くて逃げだしたのかしら」
『一年だっつっても実力が違う訳じゃねーし…というか俺のほうが弱いっての』
「あら?そうなの?」
『万年Eランク舐めんなって…。そ
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