第4章 VS アリアAA
11 魔宮の蠍の最後
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なるからみんな、気をつけて」
耳につけたインカムから本部であるワゴン車へと状況を報告する。…が
『ガー―ーー―ピピーー!』
反応先からはノイズ音だけが聞こえてきた。なにかのトラブルだろうか?
「…麒麟ちゃん!?どうしたの、聞こえる!?」
本部にいるはずの島 麒麟と連絡がつかない。…まさか夾竹桃にもう…!?
私はバンッ!と勢いよく扉を開けて中に飛び込む。もしかしたら私をここに連れてきておいてその間に麒麟ちゃんを襲ってしまったのか!?
その不安に煽られながら、花や蝶の舞う部屋に転がり込む。そして
裸で水の滴る夾竹桃を目撃した。
「…えっち」
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「…間宮さま…気を…つけ…」
「すまんね。まあ殺傷能力はないってさ。睡眠ガスみたいなもんだってよ」
俺はワゴン車の空気を入れ替えつつ壁についたコードを適当に引き千切る。
夾竹桃の言った通り、マークのついた部分に拠点を置いてやがった。そこに夾竹桃からもらった睡眠ガスを投げ込んだのだ。中にいたのが一人だけだったのにはビックリしたが、まあ結果オーライだろう。
もし他にいて起きてられたら面倒だったろうし。
「相手の人数が多い場合、最初に絶つのは通信ってのは基本だよな」
俺はそういいつつ金髪の(またかよ)ちっこい女の子を椅子に寝かせる。すげーな。こんな子でも夾竹桃の絡む事件に関われるのか。…それに比べて俺は…ちょっと情けなくなってきた。
「っと。こんなことしてる場合じゃないな…えっと」
俺は先ほど撮っておいた残り部隊員7名のGPSの場所を夾竹桃に送る。これであいつも動きやすくなるだろう。俺はやることはやったのでワゴン車から出て湿った地面を踏む。
…そして
「そんでもって、俺また戦うのね」
「おいお前!麒麟に何しやがった!?」
インカムがおかしくなったことにもう気づきやがった。身長が俺と同じくらいの金髪ポニーテール女子武偵が拠点確認のためにやって来た。どうやら一人だけらしいな。
先ほどの少女に強く思い入れがあるようで、俺の姿を見ただけでかなり殺気立っている。
「いや、何もしてないって。ちょっと眠ってもらってるだけだから、大丈夫」
「なにが大丈夫だ!麒麟に手だしやがって!ぜってぇ許さねぇ!!」
彼女は怒りに任せてトンファーを構える。懐かしい武器にちょっと驚きつつ
こ、怖っ!?コイツ目が完全に見開いてるんですけど!?
と余裕な表情を作った裏で怯えていた。正直敵にしたくないタイプだ。
(やばい…俺、最初に攻めるべき場所ミスった??)
俺は内心でかなりの冷や汗をかきつつ、今日よ
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