第3章 VS HERO
9 武偵事件終結+
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そこから先は一直線だ。俺は一安心して息を吐く。
「…ふう。なんとかなっーー」
「修一!!大丈夫なのー!?!?」
「ああー!なんとかなー!!」
少しバスと離れてしまったため、アリアに大声で答える。
「爆弾はあたしとキンジに任せて、あんたは避難しなさい!」
「はいよー」
さて、ワゴン車を片手で運転って難しいな。と思いつつ、俺はアリアに心の中で一言謝る。すまん、まだやることがあるんだ。
俺は携帯を離すとワゴン車のアクセルをグンと踏み、バスの入り口の横で並走させる。む、難しいな運転って。しかも左足でなんて…。
「キンジ―!聞こえるかー?」
「どうした岡崎!」
「天井に黒い何か装置がついてる!おそらくセンサーかなにかだ!ほかのみんなは座ってないとマズイ!キンジ、お前頼めないか??」
「天井…?この上か。わかった!」
キンジは俺の言うことを聞いてくれてバスをよじ登って行った。理子の最後の指令はキンジを狙撃しやすいポイントに連れていくこと。天井なら簡単だろ。
「さってと、もうこれで終わり。結果を見届けますかね」
そういって速度を落とし始めた俺の横を、新しいスポーツセグウェイが通って行った。
その後のことは簡単に言おう
あの後まんまとバスの上に行ってしまったキンジはその後に来た機械兵器の的にされ、撃たれてしまうその瞬間、アリアがかばったことにより怪我はなかった。
アリアの方は額に傷跡が残ってしまうほどの怪我をしてしまったようだ。正直本当に殺したのかとビビったが、どうやら大怪我がはしたが命に別状はないらしい。
さて、その爆弾がどうなったかというと
狙撃された。いや、意味わからん事を言っているのはわかる。実際後ろから見ていた俺もよくわかっていない。トンネルを抜けた先の橋の上にいるバスに、ヘリコプターでやって来た援軍がバスの下についていた爆弾を狙撃したらしい。…どんな神業だよ。
と、ここまでが今回のバスジャックのすべてだ。もちろん理子につながるような証拠も見つかっていない。まあ、俺もスーパーボールの先に小さな針をつけておいたから証拠もなくなったし。今回は理子の勝ちってことだろうな。
なんの勝負だったんだろう??
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その後、バスも無事止められ、アリアを運ぶための救急車が到着したころ、雨が降り始め、辺りが薄暗くなる中俺は周りの群衆の中に紛れ込みつつ、その様子をうかがっていた。しまったな、傘持ってくるの忘れたぞ。
っと…ん?理子から電話?
『よー修一、お疲れー』
「おう。とりあえず作戦成功ってやつか?」
『アリアは生き残っちゃっただろうけどね
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