第3章 VS HERO
9 武偵事件終結+
[4/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
声がようやく終わった。何人かは当たってしまったようだが防弾制服のおかげでなんとかなったようだ。というか俺も当たったんだが…
俺たちはそれぞれでガラスを払ったりしながら
「俺たちの動きを完全に封じてきたな」
「ちっ」
外のスーパーカーは相変わらずバスと並走している。まだ撃てるということらしい。
「不知火、手を貸してくれ。あの外車を黙らせる」
「おい!無茶するな!!」
俺の隣でかっこよく座っている(ただ座っていると従ってるみたいで嫌なようだ)男子生徒三人が銃を持ち、不知火に援護を頼んでいる。あり?もしかしてあの機械兵器ぶっ倒そうとしてる?それされるとマズイ。
「俺たちは武偵だぞ!このまま引き下がれるか!」
一人の言葉に残り二人が頷く。さて、どうしたもんかね。
「犯人は僕たちの動きを監視している」
「わかっている。だがもうじきトンネルだ。そこに入る一瞬は監視カメラにも露出補正のタイムラグができるはずだ」
彼らが言っている露出補正とは、写り具合の明るさを自動で調節してくれるようになカメラについており、周りの明るさを測って、適正な露出になるように露出値を自動的に調整してくれることだとさ、調べた。だがそれには少なくても一秒はかかるらしい。その間、カメラを見ている理子からすると度の合っていない眼鏡をかけたようにぼやっとしたものになるだろう。つまりそこを狙うということだ。だが理子もその点に気づいていてもおかしくはない。もしかしたらもうあっちでその対策をしているかもしれないが、ここでこいつらが好きに動くとあとで仕事してないって怒られそうだな。
やるか
「不確定要素が多すぎる。危険だ!」
「そうだな。やめたほうがいい。もし相手に熱感知でもあったら逆に弾を撃ち込まれるぞ」
「あ?不知火はともかくEランクのお前がでしゃばってくんな!!」
「それはすんませんね」
「いや、岡崎くんの言う通りだ。やめておいた方がー」
「もういい!!俺たちだけでやる。そっちのお前ら!席変われ!!」
正論を言ったはずが怒られてしまった。まあ、Eランクってのはそういうもんだ。不知火が同意してくれたのは素直にうれしかったけど、っといまはそんなこと言ってる暇ないよな。スポーツカー側の武偵と席を交代して準備をしだした三人を止めないと。
…しょうがない
「(おい不知火。あの三人を止めるぞ。やっぱり危険だ)」
俺は不知火に小声で声をかける。三人を守るために止めるとすれば俺のやることは正当化される。俺に話しかけられて驚いた表情を見せた不知火だがすぐに俺の方に頷いてくれた。
「(そうだね。でもどうしようか?あの三人をどうやって止めたら)」
「(ま、ここは手伝ってくれればいいか
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ