第3章 VS HERO
9 武偵事件終結+
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『跳ねるたびに大きくなるスーパーボール』のことだ。実際には爆弾なんて入ってないし、ただバウンスして膨らんでるだけだし、そもそもそんな爆弾見た事ないでしょとも思う。
が
「な、なにぃ!?み、みんな座れ!!爆発するぞ!!」
「う、うわぁ!!爆発!?」
「座れ座れ!!」
「みんな、落ち着いて!!」
「やばいって!まじ膨らんでる!!」
「お、おいそこ俺の席だ!!」
一度パニックにすればそんなことを見るやつなんて、いないよな。あ、ちなみに最初に大慌てしたのは俺だ。ヘタレは任せろ、大得意だ。
皆が武偵殺し(俺)の命令を聞いて、それぞれの位置へ座ったり、元の位置で立ったりしている。おお、なんだこの優越感。なんか、いままで馬鹿にしてたやつらが俺の言うこと聞くってのも新鮮だな。…いかんいかん。これはあくまで武偵殺しの真似ごとだった。
「お、おいどうだ岡崎!爆弾膨らんでるのか!?」
「あ?い、いや。なんとか大丈夫そうだ」
男子生徒が一番爆弾(仮)に近い俺に確認するよう言う。スーパーボールは縦に大きくなるのを諦めどんどん横に大きくなっていっていた。まあ…大丈夫だろ。
「くっそ、武偵殺しめ!俺たちの動きまで封じてくんのかよ!!」
「…もう一つ、俺たちの動きを封じるものが、来たみたいだよ」
男子生徒が文句を言っているなか、不知火が窓の外をみながらそういう。そこには
「ちっ、機械兵器か!!」
俺も反対側だったが見てみると、黄色いスポーツカーにセグウェイもどきの時と同じ銃が取り付けられている。うーむ。理子やっぱあれ使うのか。アレ見るの結構トラウマなんだが…。
「中は爆弾、外は機械兵器か…。用意周到だな」
「だが、操作してるのは機械兵器のみでこっちの爆弾は俺たちが動かなきゃ大丈夫ってことは」
「先にやるべきは機械兵器、ってことか」
男子生徒たちがそれぞれでやるべきことを固めていく。すげえ俺と違ってすぐにやることを選んでいく。…そこが俺との違い、なのかな。
と
「ーーーッ!!伏せろ!!」
突然不知火が叫び顔を伏せた瞬間
機械兵器から銃弾がすべての窓に向かって撃ちこまれた。
窓が音を立てながら割れ、そのほとんどが座っている俺たちに降りかかる。お、おい理子さん…??俺もいるんだけど??
おそらくどこかからか操作しているであろう理子に心の中でツッコむ。もしかして俺のこと完全無視なわけかい?
…あー、ありえるぅ。あの理子だもんなぁ。あとまたガラス無駄にしやがったな理子のやつ。後で一言文句言ってやる。
「痛つ…防弾制服って言っても当たると痛いんだぞ…!!」
武藤が腕を押さえながら痛みに耐えていた。
一分ほどだっただろうかやけに長く感じた銃
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