第3章 VS HERO
8.事件の前準備
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換してもいいだろ」
「そうね。いいわよ、交換しましょ」
お互いに携帯をとりだして連絡先の交換をした。Sランク武偵とここまで仲良くなるとは前の俺からしたら考えられねぇな。
才能をもった人間と仲良くするなんて。
アリアは連絡先交換したあと、その俺の連絡先を見て微笑んだ。どうやら俺は友達第一号になれたらしい。
そんなことに自然と俺の口が吊り上がるのが分かった。
「次危険な依頼受けるんならあたしに一声かけなさい。手が空いてたら手伝ってあげるわ!」
上機嫌なアリアがそんな提案をしてくれる。
まあ正直Sランクの手を借りられるんならまた受けてもいいかもな。まじで今度あったら頼むとしよう。
「というかよ、アリアはなんでそんな楽しそうなんだ?いい事でもあった?」
ずっとニコニコなアリアにそう聞いてみると、アリアは手に持った猫のぬいぐるみを見せてきた。
「あ、そうそうそうなの聞いてよ修一!さっきキンジがね!あたしのこれくれたの!!」
「それ、なに??」
「れおぽん!かわいいでしょ!!」
アリアのもつその猫も確かにかわいいが、それを持ってキャッキャしてるピンクツインテのほうが俺的にはかわいいと思う。アリアちっこけど美人だしな。
ま、口にだして言えるわけないが。
「おお、かわいいかわいい」
「えへへー。あんたにも次手に入ったら分けてあげるわ。こんどこそあのUFOキャッチャーであたしが取ってやるんだから!」
あ、なるほどUFOキャッチャーの景品なのかそれ。ってことはキンジはアリアのために取ってやったと。やるじゃんキンジ。
「そうだな。でもあれコツとかあるから今度教えてやるよ。たくさん取ってキンジにドヤ顔して見せてやろうか」
「あ、それいいわね!よろしく頼んだわよ修一」
「おうよ。あ、そんときの金はアリア持ちで頼むぜ。俺UFOにくれてやるほど金に余裕ない」
「…あんた、レディに払わせる気?」
「レディに払っておなかが満たされるんなら俺も払うがな」
「やっぱ最低ね」
「金に関してはしょうがない。ないもんはないんだ」
「ま、もう慣れたからいいけど。修一のそういうとこ。いいわよ、あたしが自分で払って自分で手に入れる!手伝いなさい、修一!!」
「あいよ」
UFOキャッチャーごときでなにを大げさな。なんて思うかもしれないが、皆がそう思うことに一生懸命になるやつはカッコいいと思うがな。俺は。
「じゃあそろそろ行こうかな。キンジにパートナーになるように説得しなきゃ。また会いましょう修一」
「おーう、また明日なー」
「…!!う、うん!また明日!!」
俺の言葉になぜかパアアっと笑顔になって去っていくアリア。
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