第3章 VS HERO
8.事件の前準備
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だな。というかあれって名前までは公開されないのか。なるほどね。
「たまたまあった依頼を選んだらビンゴひちゃってな。いやー失敗失敗」
「ということは、あの『武偵殺しの兵器を47機撃破』っていうのも修一がしたのね」
あれ47機だったのか。もうよく覚えてないんだが。んーでもあれ、理子が手加減してくれたおかげだし。
威張れないことなのだが。
「頑張ったよ俺」
「うんうん。えらいわ修一。よくがんばったわね」
なぜかつま先立ちして頭をなでなでしてくるちびっ子ピンクツインテ。…ちょっと恥ずかしいな。
っとそうだ
「アリア」
「なに?」
「さんきゅな、入学式の前の日、あれスゲー助かった」
「…あ、ああ、あれね…」
「お前、忘れてたろ」
「そ、そんなことないわよ!覚えてた!あんたが死んだ目をしてベンチに座ってたあれでしょ」
言われてパニくってる時点で確定なんだが…まあいいや。というか死んだ目って…
まあいい。
「実際のところ現状あんま変わってないんだがな、周りにはいろいろ言われるし、相変わらず銃は当たらないし」
「そりゃそうよ。気の持ちようですぐに成長するなんてことはないわ。それからのがんばりが肝心なのよ」
こいつ…こうも俺の背中を押すのがうまいのかよ。
今のもちょっと心に響いたぞこのやろ。
「でも、無理って言葉はあんまし使わなくなったぞ」
「そっか。良い心掛けよ修一!ちゃんとやれることやって、きちんとしていればいつか報われるわ!!絶対!!」
にっこりと嬉しそうに笑ってアリアが胸を張ってそういう。…まあ、チラっとその小さい(なくはない)胸に目が言ったのは仕方ないのだ。それからお互いに笑いあって、そして
「それに、あたしも修一には感謝してるのよ」
「あ?」
アリアが俺に?一体なんのことだ?俺がアリアにしたことは愚痴って、金を脅したぐらいしかないが。…うわ、俺何気に最低だな。
「あのね、あたし、友達と呼べる人がいないの。キンジもあたしから付きまとってるだけだし。
他のみんなもあたしがSランクだからって一歩引いた感じに接してくるの。
でも、修一はそんなのお構いなしに話してくれるでしょ。
ま、まあお金のことになるとせこいし、最低だけど。さっきも声かけてくれたのも実はけっこう嬉しかったのよ」
「………。」
意外だった。まさか俺と話すのがアリアにとってうれしい事だったなんて、俺ばっかが世話になってると思ってたんだが、実際はそうでもなかったのか?
まあアリアには最初からすべてさらけ出していたから、なにも考えることもなかったってのも一つの理由だが。
「そういやアリア、俺たち連絡先交換してなかったよな。ダチなら交
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