第3章 VS HERO
8.事件の前準備
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ーズに進めるためのフォローを頼む」
「…そもそもどうしてお前はあの二人に執着してんだ?なにかあるのか?」
俺が気になったことを聞くと、理子は眉を寄せてちょっと機嫌を悪くした。
「…深い詮索はいずれ墓穴を掘って自分を殺すよ修一。今お前に言えることはなにもない」
「まあ人にはそれぞれなんかあるし、別にいいけどよ」
特に聞きたいとも思わなかったので簡単に終わらせると、身支度を済ませるため色々と準備し始めた。
「なにしてるの?」
「何って明日決行なんだろ?だったら今日の内にやっておくことがあるんじゃないのか?」
右手が使えない状態でいろいろとやるのは難しいな。これからしばらくこれが続くのか…辛いな。
「へー、結構やる気あるみたいじゃん」
「まあな。金をもらう以上、やれることはやってやるさ」
「くふ、今の理子的にポイント高いよ。本当に好きになっちゃいそーう?」
「おお、そういやお前一応俺の彼女もどきになったんだよな。ほれ、身支度するから手伝え」
「はいはーい」
そうしてなぜか理子が持ってきた俺の防弾制服(聞くとわざわざ俺の部屋からとって来たらしいが、どうやって部屋に入ったんだ??)に着替え、松葉杖を持つと、病室からそさくさと逃げ出した。まあ、あとで手続きの電話でもしときゃ大丈夫だろ。たぶん。
ーーーーーーーーー
「邪魔するぞー」
「あや、岡崎くん!?どうしてここに来てるのだ!?確か一か月くらい安静にしてないとって…」
「あーなんつーか。思ったよりダメージなかったぽいぞ。体に当たった弾も貫通してなかったぽいしな」
俺は理子と別れると、真っ先に平賀文の部屋を訪れた。理子の方はいまからセグウェイもどきの最終調整と、ある機能をつけに行ったらしい。まあそれはどうでもいい。というか俺がなんとかできたくらいの性能だったからな。今のままじゃ、あの二人になんて適うわけがない。
ということで連絡が来るまで暇になった俺は、いろいろと世話になった平賀にお礼を言いに来たのだった。
俺の来訪に驚く平賀を適当に返して(実際傷は痛むが、そんなことも言ってられないし、平賀を余計に心配させるだけだし)いつもの席に座る。平賀はふーんと返すと俺の前に座って来た。
「別にいつも通り、作業しつつでいいんだぞ?」
「あやや…ま、まあ、今日はたまたま暇なのだ!岡崎くんの会話に付き合ってあげるのだ!!」
「ふーん。まあ、いいけど」
なぜか焦りながらそういう平賀。なんだ?いつも「作業ばっかで暇なんてないのだー!」とか自分から言ってくるくせ。そんな時もあんのかね。
「この前はサンキュな。お前がいなかったらやばかった」
「あや、そのことはもういいのだ。あやや的にも
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